...)僕等の議論の是非を弁ずるのでないことは僕等自身誰よりも知つてゐるつもりである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...聞えずと弁ずるのみ...
芥川龍之介 「るしへる」
...寸分も眷属親戚の手を煩わさずして弁ずることを得るなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その学費を弁ずるために日本新聞社に入っていたのであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...余は駅長に向って当用を弁ずる傍(かたわら)...
夏目漱石 「思い出す事など」
...いや気の毒な事で――母はまだあるはずじゃが……」と一人で弁ずる河上一家(いっけ)の事を聞くつもりなら...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...不幸にして痳疾(りんしつ)を患(うれ)いたからと申して臍(へそ)で用を弁ずる事ができなくなりました...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...平常(ふだん)は随分(ずいぶん)弁ずる方だから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...こう弁ずるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いやまた唐(から)の車は一輪で用を弁ずるがごとく...
久生十蘭 「玉取物語」
...さらに出納の実際に心配なくして事を弁ずること...
福沢諭吉 「学問の独立」
...町用を弁ずるの傍に生徒の世話をも兼ぬるゆえ...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...カンザクラの苗木をまずおよそ千本くらい(なおたくさんあれば多々ますます弁ずる)用意して...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...「歌」の字の事はここに弁ずるまでもなし...
正岡子規 「人々に答ふ」
...騎(の)り試みるに快活に用を弁ずるから...
南方熊楠 「十二支考」
...手水(ちょうず)などの用を弁ずるもので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その日の用米を弁ずるために...
柳田國男 「地名の研究」
...禅学に就いて弁ずる事良久(ややしばし)...
夢野久作 「近世快人伝」
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