...積極的に強からざるは弁ずるを待たず...
芥川龍之介 「久保田万太郎氏」
...貧なるものは数日間の旅費を弁ずることあたわざれば...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...余世の誤解する所となり攻撃四方に起る時友人あり独り立(たっ)て余を弁ずる時これ神の教会ならずや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...独得の話術の巧さで一席弁ずると...
徳田秋聲 「和解」
...実にかのウェストミンスターの幽欝(ゆううつ)なる積土の中に沈黙したる一個の死人はかえって議院壁内に起ちて扼腕(やくわん)撃節多々ますます弁ずるの衆多の生人よりも氏が進路を防障するものといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しきりに弁ずるけれども...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...もっとも弁ずると申しても哲学者の云う“Transcendental I”だの...
夏目漱石 「創作家の態度」
...能(よ)く弁ずる上に...
夏目漱石 「それから」
...眼前の用を弁ずる中味に乏しいのは...
夏目漱石 「明暗」
...他人の惑いを解きてわが真理と思うところを弁ずるものを弁駁と名づく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...さらに出納の実際に心配なくして事を弁ずること...
福沢諭吉 「学問の独立」
...折々(おりおり)私の財嚢(ざいのう)から金を出して塾用を弁ずることも出来ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...人間も蛮族や不具で他の諸覚を亡(うしの)うた者が鼻で多く事を弁ずるから...
南方熊楠 「十二支考」
...翻訳書で当用を弁ずることが出来...
森鴎外 「かのように」
...保は新聞社の種々の用務を弁ずるために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...私はさうでないと弁ずることが出来ない...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...賓主(ひんしゅ)の間に周旋して事を弁ずるものもまた多くは余なりき...
森鴎外 「舞姫」
...一切の用事は電話で弁ずる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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