...彼等も手真似では用を弁じない事が...
芥川龍之介 「芋粥」
...抽象的な数学から現実の自然界に移ってその現象を記載しようとする時には空間化された時だけでは用の弁じない場合が起こる...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...菽麦(しゅくばく)を弁じないというわけではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...友さんと立てなければ用を弁じないことが多いのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...行ったところで肝心(かんじん)の用は弁じない...
夏目漱石 「行人」
...天狗連(てんぐれん)の御浚(おさら)えを聴いたりして肝腎(かんじん)の買物は中々弁じない...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...主人は自分よりほかのものでは到底(とても)弁じない用事なので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...理非を弁じないで腕力に訴えるのは無法だ」「無法でたくさんだ」とまたぽかりと撲(な)ぐる...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...あたりを弁じないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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