...春廼舎朧(はるのやおぼろ)時代にはやはりこの気分が濃厚であったのは雅号でも推量(おしはか)られよう...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...天下の最高学府の出身者が春廼舎朧という粋(いき)な雅号で戯作の真似(まね)をするというは弁護士の娘が女優になったり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...左(と)に右(か)く春廼舎の技巧や思想の歯癢(はがゆ)さに堪えられなくなった結果が『小説神髄』の疑問の箇処々々に不審紙を貼(は)ったのを携えて突然春廼舎の門を叩いた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭が春廼舎を訪問したのは...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...矢崎鎮四郎(やざきしんしろう)を春廼舎に紹介したのもやはり二葉亭であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...世間は春廼舎をのみ嘖々(さくさく)して二葉亭の存在を少しも認めなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...己(おの)れを空(むなしゅ)うして春廼舎の加筆を仰いだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...具眼の読書子をして初めて春廼舎以外に二葉亭あるを承認せしめた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...南市の半淞園(プーソンユ)に行きそれより三菱商事の招宴にて月廼家にて田中三菱商事支店長等と会食...
高浜虚子 「五百五十句」
...曾我廼家(そがのや)五郎とか...
太宰治 「女の決闘」
...廼(すなは)ち天(あめ)の瓊矛(ぬぼこ)を指しおろして...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...寿々廼家夫婦は今更のように力を落とした...
徳田秋声 「縮図」
...都新聞に出すべき曽我廼家五郎と一問一答で行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...御園座へ来てる曽我廼家十吾・天外によばれて南呉服町の三木てうちへ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...曽我廼家五郎・エノケンと僕三人の親子会...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...演舞場の曽我廼家・大磯と連絡とり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...最後に橘(たちばなの)曙覧の『志濃夫廼舎(しのぶのや)歌集』を見て始めてその尋常の歌集に非ざるを知る...
正岡子規 「曙覧の歌」
...何廼屋(なにのや)の名を以てして狂歌の判をする...
森鴎外 「細木香以」
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