...延々さすらって苦しむことになるが...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...蘇提(そてい)が延々(えんえん)と続いていた...
海野十三 「西湖の屍人」
...延々(のびのび)になつてゐるうち...
薄田泣菫 「茶話」
...」「延々と三千キロに近いあの大城壁です...
豊島与志雄 「擬体」
...此上延々(のび/\)になると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...月も多摩の森に延々と昇った様子...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...来ようとは思いながら御用が多くてつい延々(のびのび)さ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...明治の中期に水道が敷設されると同時にこの伏樋は廃棄され、少数の土木学者を除くほか、今ではそんなものがあることさえ知っているものはないが、廃棄された大伏樋はそのまま地下の暗道となり、延々十数里、さながら蜘蛛の巣のように東京の地下を這い廻っている...
久生十蘭 「魔都」
...三時近くに丸の内迄送られ、日比谷映画へ入り「巴里の評判女」“RAGE OF PARIS”を見る、延々と長く、つまらない、愚劇である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...四月二十日(木曜)昨夜十二時近くから延々長期戦...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...延々とせせらぐ――そう灰色の森――そばの湿地ここでは蛙と蜥蜴が野生していて――そう陰欝な湖沼には食屍鬼が潜んでいる――そう不浄きわまる各地――そのそれぞれ陰り翳る隅では――旅する者は驚懼とともに包み隠されていた過去の記憶に相見(あいまみ)える――屍衣まとう姿形が急に出(いで)ては息を吐き旅する者のそばを通り過ぎてゆく――もう久しい友たちさえ白の衣苦しみつつ土に――天に帰ったはずなのに...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...馬の後ろには巨大な黄色い幌馬車が延々と続いている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...主婦や老人は延々としたお久美さんの体を頼もしそうに眺めながら...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...樹木のない乳褐色の山々が延々と暁の両岸に連っているきりだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...延々(のびのび)にしておかれたがよろしゅうござるぞ...
吉川英治 「鬼」
...去年のような延々を見ぬうちにというお考えかと思われる」「高氏はいつでもかまいません...
吉川英治 「私本太平記」
...延々(のびのび)になればなる程...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...延々(のびのび)になっていた...
吉川英治 「源頼朝」
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