...虹僕はいつも煤(すす)の降る工廠(こうしやう)の裏を歩いてゐた...
芥川龍之介 「横須賀小景」
...突当りの砲兵工廠(ぞうへい)の夜の光景は...
泉鏡花 「婦系図」
...砲兵工廠につとめて...
犬田卯 「一老人」
...工廠(こうしょう)で作りあげられ...
海野十三 「怪塔王」
...丁度(ちょうど)吾妻橋と被服廠跡との丁度中間ほどにある原庭町(はらにわちょう)の広い焼け野原のところ――といっても町名は明かではなく...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...あの横須賀工廠の恐る可き煤煙を肺の底まで吸いこみながら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...今の被服廠(ひふくしょう)跡の納骨堂のあるあたりに大きな池があって...
田中貢太郎 「おいてけ堀」
...私は被服廠はその奥らしいと思ったので...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...なるほどこの被服廠跡の焼死者が三万余と言うのも誇大ではないと思った...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...或は砲兵工廠無事など...
豊島与志雄 「帰京記」
...初め砲兵工廠を止すとすぐに王子分廠の方へ出る手筈だったらしいが...
豊島与志雄 「黒点」
...ボートレイイ街の造兵廠(ぞうへいしょう)の近くの古い怪しい小屋に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...工廠が出来るから村の内でいくらも就職できますからって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...体につけて逃げるものは最少限にしないと又被服廠と同じことでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一本残らず小石川の砲兵工廠から出たものだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...刑務場十五里先の東門外にある馬糧廠(ばりょうしょう)へ転務を命ずる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...だから馬糧廠(ばりょうしょう)の火災と同時に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――さてはまた、金沙灘(きんさたん)その他の水軍部、造船廠、醸造局、縫工班(ほうこうはん)、糧秣廠(りょうまつしょう)、諜報機関、楽手寮(がくしゅりょう)など数えていったら限りもないほどである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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