...砲兵工廠の巡羅をなせしこともあり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...二男賛次郎は大戦中陸軍大尉の資格で糧秣廠(りょうまつしょう)に通っていたが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...東京の砲兵工廠を除いては...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...砲兵工廠の西に隣れる一角...
大町桂月 「小石川臺」
...あの横須賀工廠の恐る可き煤煙を肺の底まで吸いこみながら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...被服廠(ひふくしょう)の仕事が出なくなったところから...
徳田秋声 「あらくれ」
...主人は砲兵工廠(こうしょう)の職工あがりだったが...
徳田秋声 「縮図」
...左方に離れて砲兵工廠の煙筒が聳えていた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...砲兵工廠の石塀に沿って暫く歩いた後...
豊島与志雄 「反抗」
...造兵廠(ぞうへいしょう)の屯所(とんしょ)にもどる一隊の巡邏兵(じゅんらへい)が通ったので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...本年になって内部に立つ造兵廠の煉瓦造が取払われると共に...
永井荷風 「日和下駄」
...私たちは旧造兵廠の建物の一部をば眼下に低く見下(みおろ)す崖地(がけち)の一角に...
永井荷風 「日和下駄」
...そのうちにこの製錬法は一廠の問題だけではなくなり...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...砲兵工廠(ほうへいこうしょう)の鉄砲玉は鉛を鎔(と)かして鋳(い)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...山内は海軍組の十四人と貨物廠の七人と込みに...
久生十蘭 「ノア」
...人々は被服廠をはじめ...
山之口貘 「野宿」
...どんな大きな力が隠れているか……彼等が何故に砲兵工廠の「花スタンプ」附きの爆薬(ハッパ)を使っているか……なぞいう事を...
夢野久作 「爆弾太平記」
...たちまち馬糧廠(ばりょうしょう)一面の火の海となるやもわからない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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