...ゆとりのある生活を送るためには、廃帝のように贅沢はできない...
...彼は自分が廃帝のようになっていくのを感じている...
...かつての廃帝が今も尊敬を受けている...
...廃帝のころから、この土地はますます荒れてしまった...
...廃帝の歴史は多くの教訓を提供してくれる...
...中央執行委員会は廃帝と家族を南方のウハへ移すことにきめ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...ヤコヴリエフのほうは廃帝の一行を乗せた五台の軽馬車を三十五人の赤衛兵に警護させ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...エカテリネンブルグに廃帝のウハ行を阻止しようとする計画があるという情報を受けたので...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝と家族の流寓には市中のイパチエフという地主の邸の二階の五室が宛てられた...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝の部屋へ集って低い声で讃美歌やケルビンの歌を合唱することだけがただひとつの慰安になった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...コルビンスキーがまず寝室へ入って廃帝を揺り起した...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...外れ弾丸がくると危いから地下室へ降りていてくれ」廃帝はコルビンスキーに礼をいい...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...合せて十一人が廃帝を先頭に列をつくって食堂へ出てきた...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝は騎兵ズボンに踵のとれた長靴を穿き...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝は、「われわれはウハへやられる約束だったじゃないか」といい、その言葉が終らないうちにコルビンスキーが衝動的に拳銃の撃鉄をひいた...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝は左の胸郭のまんなかを射ちぬかれ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝を議したなどゝ云つたり...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...ニコラス廃帝が、内親王は何人(いくたり)も持っておられたにも拘(かか)わらず、皇子(おうじ)としては今年やっと十五歳になられた皇太子アレキセイ殿下以外に一人も持っておられなかったことです...
夢野久作 「死後の恋」
...真に廃帝の皇子で...
夢野久作 「死後の恋」
...陰謀とは何か」「廃帝の議をひそかに計るのが陰謀でなくてなんだ」袁紹も負けずに呶鳴った...
吉川英治 「三国志」
...春園走獣(しゅんえんそうじゅう)一まだ若い廃帝は...
吉川英治 「三国志」
...何太后も廃帝も、おまえの処分にまかせる...
吉川英治 「三国志」
...さあ一盞(さん)おあがりなさい」携えてきた一壺の酒を取り出して杯を強(し)いると、廃帝は、眉をひそめて、「それは毒酒であろう」と、涙をたたえた...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索