...ゆとりのある生活を送るためには、廃帝のように贅沢はできない...
...彼は自分が廃帝のようになっていくのを感じている...
...かつての廃帝が今も尊敬を受けている...
...廃帝のころから、この土地はますます荒れてしまった...
...廃帝の歴史は多くの教訓を提供してくれる...
...かういふ元首連に比べて、最も有福(いうふく)だつたのは、露西亜の廃帝で、廃帝は莫大な私有財産を有(も)つてゐたのみならず、皇室費もまた殆(ほとん)ど無類で、年額八・一七九・〇〇〇弗といふ高に上(のぼ)つてゐたのを思ふと、今の貧しい、不自由な生活が気の毒でならない...
薄田泣菫 「茶話」
...独逸(ドイツ)廃帝も付け狙ってみたし...
谷譲次 「踊る地平線」
...ヤコヴリエフのほうは廃帝の一行を乗せた五台の軽馬車を三十五人の赤衛兵に警護させ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...エカテリネンブルグに廃帝のウハ行を阻止しようとする計画があるという情報を受けたので...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝と家族の流寓には市中のイパチエフという地主の邸の二階の五室が宛てられた...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝の私物を平気で攫って行ったり...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝の部屋へ集って低い声で讃美歌やケルビンの歌を合唱することだけがただひとつの慰安になった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝は二十何年たくわえていた髯を短く刈ってしまった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...外れ弾丸がくると危いから地下室へ降りていてくれ」廃帝はコルビンスキーに礼をいい...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝は皇后に腕を貸していた...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝は左の胸郭のまんなかを射ちぬかれ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...廃帝を議したなどゝ云つたり...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...若(も)し明治元年より今日に至るまで日本の思想史を分ちて上中下の三となさば其上代は即ち極めて大胆なる、極めて放恣(はうし)なる、而して極めて活溌なる現象を有する時代にして、加藤弘之氏が「真政大意」を作りて人民参政の権利を以て自然の約束に出(い)でたりと論じ、福沢諭吉氏が西洋事情世界国尽(くにづく)しの如き平民的文学を創(はじ)めて天は人の上に人を作らずと喝破(かつぱ)せしが如き、将又(はたまた)明六社なる者が其領袖(りやうしう)西周(あまね)、津田真道(まみち)、森有礼等に因(よ)りて廃刀論、廃帝論、男女同権論の如き日本歴史に未曾有(みぞう)なる新議論を遠慮会釈なく説(と)き立てしが如き、中村敬宇先生が自助論を飜訳し耶蘇教の洗礼を受けしが如き、皆是れ前例なく先蹤(せんしよう)なく、前人の夢にだも思はざる所迄に向つて先づ手を附けし者なり...
山路愛山 「明治文学史」
...……ニコラス廃帝が...
夢野久作 「死後の恋」
...真に廃帝の皇子で...
夢野久作 「死後の恋」
...もしニコラス廃帝に...
夢野久作 「死後の恋」
...春園走獣(しゅんえんそうじゅう)一まだ若い廃帝は...
吉川英治 「三国志」
...廃帝の弘農王が、こんな詩を作って歌っていました」と、密告した...
吉川英治 「三国志」
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