...廃嫡制度は古代中国に存在していた...
...あの王子は廃嫡されたため、王位継承は弟に回った...
...彼女は廃嫡された兄の子供である...
...廃嫡問題によって家族関係が険悪になった...
...廃嫡は男尊女卑の象徴ともいえる...
...その一は私の廃嫡のことです...
大杉栄 「獄中消息」
...目にあまるので何かと云ふと廃嫡といふ言葉を口にするのだつたが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼の叔父(海軍大将)から社会主義者と見做されて廃嫡せられて以来...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...廃嫡も何んにもされて居なかったのを幸い...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...なお帰らねば廃嫡(はいちゃく)せんなど...
福田英子 「妾の半生涯」
...廃嫡のジョージ卿が書斎にいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...「われら隠遁の夢想家、人生の廃嫡児は、故意に心寒くも群を離れ、群のそとに物思いの日々を過すわれらは……認識と無気力とのあざを額に印したまま、溌剌たる人々の間に姿を現わすや否や、打ち克ちがたいいぶかりの冷たいけはいを、あたりにはびこらせるわれらは……みんなからはおずおずした尊敬をもって迎えられるが、われらのうつろな、しかも物を知りすぎたまなざしが、それ以上彼等の喜びを乱さぬようにと、彼等からできるだけすぐに、また独りでおかれてしまうところの、存在のあわれな幽霊なるわれらは……こういうわれらすべては、無邪気なもの単純なもの快活なもの、またいささかの友情と献身と親睦と、そして人間的な幸福とに対する、ひそかなやるせない憧憬を胸に抱いているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...最初に京水廃嫡の顛末を検した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...享和三年八月十二日十八歳にして廃嫡せらる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...適斎は子を愛するがために廃嫡した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...宗家を継いだ三世瑞仙直温(ちよくをん)の親類書錦橋の条には、末に「善卿総領、池田瑞英善直、母は家女」と記し、其廃嫡、其全快と別宅住ひとの事、其死が註してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...義理ある子之助を廃嫡の否運に逢わせては...
森鴎外 「細木香以」
...随所に御落胤あり夫婦養子あり廃嫡あり失踪者(しっそうしゃ)ありという結構で宗祖なる常世とはぜんぜん血縁関係のないことを証明しておるのである...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...という理由で廃嫡された...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...――兄の光央が廃嫡されたとき...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...それを廃嫡(はいちゃく)する気にはなれずにいた……」「その申生は...
吉川英治 「三国志」
...遂には義龍を廃嫡(はいちゃく)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...義龍廃嫡(はいちゃく)の急先鋒であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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