...廃嫡制度は古代中国に存在していた...
...あの王子は廃嫡されたため、王位継承は弟に回った...
...彼女は廃嫡された兄の子供である...
...廃嫡問題によって家族関係が険悪になった...
...廃嫡は男尊女卑の象徴ともいえる...
...その一は私の廃嫡のことです...
大杉栄 「獄中消息」
...また父にも僕の廃嫡を願って置いた...
大杉栄 「獄中消息」
...目にあまるので何かと云ふと廃嫡といふ言葉を口にするのだつたが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...宗助はあんな事をして廃嫡(はいちゃく)にまでされかかった奴だから...
夏目漱石 「門」
...廃嫡も何んにもされて居なかったのを幸い...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...今回は断然廃嫡(はいちゃく)の事を親族間に請求し...
福田英子 「妾の半生涯」
...「われら隠遁の夢想家、人生の廃嫡児は、故意に心寒くも群を離れ、群のそとに物思いの日々を過すわれらは……認識と無気力とのあざを額に印したまま、溌剌たる人々の間に姿を現わすや否や、打ち克ちがたいいぶかりの冷たいけはいを、あたりにはびこらせるわれらは……みんなからはおずおずした尊敬をもって迎えられるが、われらのうつろな、しかも物を知りすぎたまなざしが、それ以上彼等の喜びを乱さぬようにと、彼等からできるだけすぐに、また独りでおかれてしまうところの、存在のあわれな幽霊なるわれらは……こういうわれらすべては、無邪気なもの単純なもの快活なもの、またいささかの友情と献身と親睦と、そして人間的な幸福とに対する、ひそかなやるせない憧憬を胸に抱いているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...おっかさんは廃嫡して谷口となっている息子の方へ暮しているというような現実の面白さまでを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...最初に京水廃嫡の顛末を検した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...廃嫡の子京水を憐んで交を渝(か)へなかつたのは即此人である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...義理ある子之助を廃嫡の否運に逢わせては...
森鴎外 「細木香以」
...長男周碩は生得(しょうとく)不調法(ぶちょうほう)にして仕宦(しかん)に適せぬと称して廃嫡を請い...
森鴎外 「渋江抽斎」
...随所に御落胤あり夫婦養子あり廃嫡あり失踪者(しっそうしゃ)ありという結構で宗祖なる常世とはぜんぜん血縁関係のないことを証明しておるのである...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...奇矯(ききょう)のおふるまい多しとて廃嫡され...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...十五歳のとき精神異常という理由で廃嫡され...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...――兄の光央が廃嫡されたとき...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...信長を廃嫡(はいちゃく)し...
吉川英治 「新書太閤記」
...廃嫡や離縁は覚悟の上であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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