...左(と)に右(か)く天禀(うまれつき)の才能に加えて力学衆に超(こ)え...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...最後に確信の一語を加えて言うた「必ず悪き人の住所(すみか)はかくの如く神を知らざる者の所はかくの如くなるべし」と...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...シグマは先日の負傷以来、手当を加えて、庭の犬小屋につないであった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それに島田三郎夫人と毎日新聞の婦人記者松本英子を加えて五人...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もう一つ女性的観点から付け加えていいたいことは...
高群逸枝 「女性史研究の立場から」
...一つの美談をつけ加えておかなければならぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...その船の乗組の一人に加えていただけますまいか...
中里介山 「大菩薩峠」
...近づく者に多少の惨虐を加えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお修復と改良を加えてからのことだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この中身なら柄(え)を加えて一尺近い業物(わざもの)だったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本船へ出張の上保護を加えてもらいたいと願い出た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...コルンスタッチ即ち玉蜀黍(とうもろこし)の粉を小匙二杯水で溶いてそれへ加えて鍋をお湯の中へ入れてドロドロになるまで湯煎(ゆせん)にします...
村井弦斎 「食道楽」
...その拵え方は誰でも知っている通り沢山の水へお米を好(い)いほど入れて少し塩を加えて弱い火で気長に煮るのですが略式にすれば御飯から煮ても構いません...
村井弦斎 「食道楽」
...それから前の牛肉を入れて牛肉と同じ分量位な御飯を加えて皆(み)んなよく混ぜて塩胡椒を加えて煮ますが...
村井弦斎 「食道楽」
...皆軽い直衣(のうし)姿であったのが下襲(したがさね)を加えて院参をするのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子の延は軍に加えて...
吉川英治 「三国志」
...追撃を加えて大捷(たいしょう)を獲(と)ることまちがいございませぬ」「それほど卿(けい)に先見があるならば...
吉川英治 「三国志」
...それに加えてシナへの救援を求めに来たビントヮンの王の使者が...
和辻哲郎 「鎖国」
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