...「比較神話学」の文字は、聊か語弊あり、稍もすれば、既に廃れたる、旧時の或一派の学説を、聯想せしむの嫌なきに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...既に廃れたる古代の宗教中の神が...
高木敏雄 「比較神話学」
...今は廃れた港赤江の浜からは太平洋の潮騒いの音が幽かに聞えてくる...
中村地平 「宮崎の町」
...今や廃れたる一切の情緒が出水のやうに溢れてきた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...廃れたゴルフ・コースに沿って一団の黒い影がソロソロと建物の方に迫って行く...
久生十蘭 「魔都」
...算法の正確を期することも次第に廃れたのであろう...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...廃れた見世物小屋...
宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
...大まかに寂び廃れた趣きよし...
宮本百合子 「金色の秋の暮」
...白岩の焼物は遠く廃れたのでその顛末(てんまつ)は詳でないが...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その肖像画を階上の廃れた勉強部屋にこっそりと移してしまった...
渡辺温 「絵姿」
...そして廃れた工場の間に挾まれた小いさな汚れた家へ入った...
渡辺温 「絵姿」
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