...廃工場の建物はすっかり取り払われた...
海野十三 「骸骨館」
...廃戸になっている家が何十戸という数です...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ポンペイやヘルクラネウムの廃墟中より発掘せられたものにも...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...独逸(ドイツ)廃帝も付け狙ってみたし...
谷譲次 「踊る地平線」
...木でも植ゑたら廃(すさ)んだ庭が...
徳田秋声 「花が咲く」
...世間に対する不平と諦めとの中にある廃残者だった...
豊島与志雄 「黒点」
...廃市を流るゝ堀割の水とばかりを歌ひ得るやうになりたい...
永井荷風 「海洋の旅」
...厄介きわまるのさ」「厄介きわまるなら廃(よ)せばいいじゃないか」と津田君は下宿人だけあって無雑作(むぞうさ)な事を言う...
夏目漱石 「琴のそら音」
...その店を廃(や)めて...
堀辰雄 「花を持てる女」
...その後故あって廃業して仕舞い一場(いちじょう)の昔譚(むかしばなし)を今日に残したその妻も今は疾(と)く亡き人の数に入った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...しかし租税の廃止によって得られる救済の効果は決してその賦課によって生ずる弊害に匹敵するものでないということは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...荒廃した家などに住む妖怪(あやかし)が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わざわざランプを廃(や)めて蝋燭にしたのは...
森鴎外 「百物語」
...」「どうぞ廃してくれ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...十五歳のとき精神異常という理由で廃嫡され...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...木曾街道の駅々の頽廃(たいはい)して行く姿をば慨歎(がいたん)して...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...かくの如く廃墟と化し...
吉川英治 「三国志」
...殉死の習慣を廃するために埴輪人形を立て始めたということになっているが...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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