...この荒廃をきすものは水か火かあるいは風(しばしばまた神々の怒り)である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...あなたが廃止運動が大切だと躍起におなりになるのにも...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...それこそ足の踏み場も無いほど頽廃してゐて...
太宰治 「清貧譚」
...崩れ落ちた工場の廃墟(はいきょ)に咲き出た...
寺田寅彦 「柿の種」
...民衆の道徳を頽廃させ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...予てのハイカラ病はいよいよ発作して従来の学規も教則もまた教官連をも凡てを廃止した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この頽廃した宿坊が一宇...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...前代の廃物ばかり並んでいそうな見世(みせ)を選(よ)っては...
夏目漱石 「永日小品」
...いっそ廃(よ)したらよかろうと思うのに...
夏目漱石 「永日小品」
...土耳古の天子が廃されたぢやないかと云ふ...
夏目漱石 「それから」
...廃(よ)せば好(い)いんですのに」代助は振(ふ)り向きもせず...
夏目漱石 「それから」
...だから詫まるのはもう廃(よ)して頂戴(ちょうだい)」三千代の調子は...
夏目漱石 「それから」
...産気(さんけ)のついた男じゃあるまいし止(よ)すがいいと冷かしたからこの頃は廃(よ)してしまった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...君は前年なにゆえに廃藩の事を賛成して旧主人の落路を傍観したるや...
福沢諭吉 「徳育如何」
...その全廃は迚も行われないから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...自己の国が戦争のために荒廃したのを見て...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...偽善がその頽廃の普遍的な形式であるということである...
三木清 「人生論ノート」
...そうして今のままなら民藝は廃れ...
柳宗悦 「工藝の道」
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