...また庶妹ウヂの若郎女と結婚しました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...だから民間的、坊間的なものや、庶民的、市民的なものや、更に又無産者的なものが、貴族的、僧侶的、宮廷的なものや、更に又ブルジョア的なものに対して、俗物的と考えられた...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――物心つきはじめてから、ずつと戰爭で、祖父の云ふやうな色つぽい淺草の景色はなかつたけれども、淺草と云ふもの自體には、庶民的な、氣取らない匂ひがこもつてゐた...
林芙美子 「雪の町」
...職に窮した庶民がこの大盤ふるまいを聞きつけて集まって来たのである...
本庄陸男 「石狩川」
...庶民の幸福の総量は減少せざるを得ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...尾崎士郎は庶民にかえれ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これから庶務で今自分の給料を頂かねばなりませんし...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...それは、その蔭にある、無数の庶民が、きょうを生きるために描き出している膨大(ぼうだい)な生命(いのち)の絵図とも見えるのである...
吉川英治 「大岡越前」
...その時代の知識層から庶民に至るまでが...
吉川英治 「三国志」
...けれど徐庶は、酔わない...
吉川英治 「三国志」
...もし徐庶が行きさえしなければ、老母も無事だったろうに、徐庶が行っては、老母もかならず生きておるまい」「実は、その徐庶が、暇を乞うて去る折に、隆中(りゅうちゅう)の諸葛孔明(しょかつこうめい)なる人物をすすめて行きましたが、何分、途上の別れぎわに、詳(つぶ)さなことも訊くいとまがありませんでしたが……先生には、よくご存じでしょうか」「は、は、は」と、司馬徽(しばき)は笑いだして――「己れは他国へ去るくせに、無用な言葉を吐いて、他人に迷惑をのこして行かなくてもよさそうなものじゃ...
吉川英治 「三国志」
...要領のいい庶民たちは...
吉川英治 「私本太平記」
...物見だかい京の庶民は...
吉川英治 「私本太平記」
...「日ごろ、潔白な大判事ゆえ、訴訟に敗(やぶ)れし者の怨みか」などと、かろく触れていたが、庶民は、そのままのものとは信じない空気である...
吉川英治 「私本太平記」
...庶民は勝手な熱や小理窟をならべたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...革新的な庶民育ちの知識人であるに比して...
吉川英治 「新書太閤記」
...庶民を禍乱(からん)に投じ...
吉川英治 「新書太閤記」
...庶民生活の困難である...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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