...又吾々庶民は知るべきでもないだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...一般庶民には全く見せないものも多いし...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ロシア庶民の謙虚な魂にとっては...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...庶民の侮(あなどり)を買うような仕儀に到らば打捨てては置かれまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...中華料理で、かなり庶民的...
古川緑波 「神戸」
...また慶応四年に開成学校から出版された津田真一郎(真道)先生訳述の「泰西国法論」中には「列国庶民私法」とある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...現に今でも暹羅では上國王より下庶民に至るまで一度はお寺に這入つて僧侶の生活をしなければならぬことになつて居る...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...庶民的――人民や労働者という正確な言葉をつかうと検閲が思想問題を扱っているとして禁止の可能性があるので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...庶民のナイーヴィテや健康さを持たぬ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...」京水は錦橋の庶子であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...庶幾(こひねがはく)は以て無益の争論を止むべし...
山路愛山 「英雄論」
...足利殿のご庶子(しょし)...
吉川英治 「私本太平記」
...ですが朝廷におかれては、遠き延喜(えんぎ)の制を慕(した)われ、一切を天皇親政のすがたに復古あるべしとて、先年、建武新政の大令をお布(し)きあらせられました」「…………」「が、それはあえなく、御失政に御失政をかさね、武家は申すにおよばず、庶民もなべて、よろこばぬ御世(みよ)づくりであったことは、事実において、おさとりあらせられたかと存じますが」「いや、そうのみではない」後醍醐は、つよくお顔にまで反撥の色をたぎらせた...
吉川英治 「私本太平記」
...貧しい庶民の訴えから先に取上げてやれ...
吉川英治 「私本太平記」
...わしたち庶民の力だけでは...
吉川英治 「新書太閤記」
...然し、一般庶民は、町をわがもの顔に吠えまわるお犬様の扱いに当惑した...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...庶民階級の家には見馴れないものばかりで...
吉川英治 「親鸞」
...殯は、庶人であれば、死後三日目に行なう...
和辻哲郎 「孔子」
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