...「庵室」を掃除するのが嫌だ...
...客間の次に庵室に案内された...
...彼は庵室で禅を修行している...
...庵室には蟻が大量発生している...
...日本史の教科書には庵室が登場する...
...吉田国五郎の人形芝居は例へば清玄(せいげん)の庵室(あんしつ)などでも...
芥川龍之介 「本所両国」
...境内わきの、左手の庵室、障子を閉して、……たゞ、假に差置いたやうな庵ながら構は縁が高い、端近に三寶を二つ置いて、一つには横綴の帳一册、一つには奉納の米袋、ぱら/\と少しこぼれて、おひねりといふのが捧げてある、眞中に硯箱が出て、朱書が添へてある...
泉鏡花 「遺稿」
...庵室めいた荒れた建物が見え...
岩本素白 「寺町」
...せめて嵯峨の奧にありと聞く瀧口が庵室に訪(おとづ)れて我が誠の心を打明(うちあ)かさばやと...
高山樗牛 「瀧口入道」
...坊さんの庵室(あんしつ)だの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...庵室が狭いので、先に来た人は、あとから来た人に席をゆずった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いつか判る、その時まで、自然に任せて待つか? それとも、いい機に打明けるか? それとも、小太郎を斬りすてて、父の身体を安らかにし、敵党の模様をさぐった上で、別れるか?――いいや、別れたくはない――では、何うしたならよいか)足で、手で、さぐりつつ、木立の間を、庵室へ近づいた...
直木三十五 「南国太平記」
...義観の庵室に逗留致しておるが...
直木三十五 「南国太平記」
...人住むとしも見えぬ庵室(あんしつ)あるを...
夏目漱石 「薤露行」
...この頃では塔頭(たっちゅう)にある古い庵室に手を入れて...
夏目漱石 「門」
...此頃(このごろ)では塔頭(たつちゆう)にある古(ふる)い庵室(あんしつ)に手(て)を入(い)れて...
夏目漱石 「門」
...此(この)庵室を訪ねたのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...庵室を建ててやったのも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下手人は明日の庵室入りをくい止めようとする...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寺といふよりは無住の庵室で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...快生が今まで居た下総(しもうさ)のお寺は六畳一間の庵室で岡の高みにある...
正岡子規 「病牀六尺」
...この庵室(てら)ずまいをしはじめてから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...寺というよりは庵室と言った方が似つかわしいような小ぢんまりとした建物で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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