...貴殿御家庭上の重大事であり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...家庭上の礼儀と年長者に払うべき尊敬との問題については...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼が描く処の室内の光景及び庭上階下窓外の草木(そうもく)は人物と同じく極めて単純にしてまた極めて写生に遠ざかりたるものなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...庭上雨潦河をなす...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...庭上(ていじょう)寧ろ花なきに如かず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...庭上に嚴めしい威儀の士の列立や...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...庭上で土龍(もぐら)を捉えてこれを殺した時...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...又それは政治上の問題にも家庭上の問題にも使用が出來る...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「受動的抵抗の理論と實行」
...この競技に適して風も出ないよい日だと皆言って庭上の遊びは続いていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...伊兵衛はようやく黄昏(たそがれ)の色の濃くなった庭上を...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...栖方の家庭上にはこの若者を悩ましている一つの悲劇があった...
横光利一 「微笑」
...星ヶ浦海岸星の家の庭上(向つて右より前列某夫人・小日山君・寛・西田君)(向つて後列右より宇佐美夫人・千葉夫人・石川君・晶子・石川夫人・小日山夫人・眞山君)金州の丘陵上にある煙台(烽火台)の一×油房もまた大連に幾つかある...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...庭上にあつめた黄母衣組の者や物頭たちへ告げていた...
吉川英治 「私本太平記」
...それは直義(ただよし)のいる一殿(でん)から庭上にまでおよんでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...庭上で得意の鞠(まり)を蹴って見せた...
吉川英治 「新書太閤記」
...庭上に捨つるほどあり)の態を...
吉川英治 「新書太閤記」
...一人の坊官(ぼうかん)が庭上に屈(かが)まっていて...
吉川英治 「親鸞」
...言継卿記(ときつぐきょうき)に見える上泉伊勢守の天覧などもあるし、義輝はわけて剛勇で、最後の折、松永久秀の兵をうけて、武衛陣の庭上で、数十人の敵兵を斬って遂に斃(たお)れたという働きぶりを見ても、平常の鍛えのほどが窺(うかが)われるし、兵法者は近づけていたろうことも想像できる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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