...一〇 庭上におりる階段...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...法皇は草坐(むしろにざし)玉ひ終日庭上(には)に御(ましま)し晩(くれ)にいたりてむなしく本院へ還□(かへらせ)玉へり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...貴殿御家庭上の重大事であり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ただ不思議と思われるのは、高い樹上で怒号している親鷲なるものが、なぜもっと近く、庭上、少なくとも地上まで降りて来ないかということでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...庭上に嚴めしい威儀の士の列立や...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...様々な家庭上の破乱に災されて何時の間にかゝら...
牧野信一 「なつかしき挿話」
...庭上に飛び下りようとしたとき...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そこで源氏は服を変えて庭上の拝をした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この家の庭上でいわゆる無言貿易は行われたのだが...
柳田国男 「山の人生」
...栖方の家庭上にはこの若者を悩ましている一つの悲劇があった...
横光利一 「微笑」
...庭上いっぱいに平伏して別離を惜しんでいる将士へ向いしずかに頭(かしら)を下げた...
吉川英治 「黒田如水」
...急いで庭上へ出て...
吉川英治 「三国志」
...高楼の灯やら庭上の篝火(かがり)やら...
吉川英治 「私本太平記」
...庭上の二使から正式に新田の羽書(うしょ)(軍の急便)の捧呈をうけた...
吉川英治 「私本太平記」
...一同はまた庭上に出て...
吉川英治 「私本太平記」
...庭上、広前にいたるまで、城内は満目それでいっぱいになった...
吉川英治 「新書太閤記」
...姿をあらわして庭上に敬礼した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一人の坊官(ぼうかん)が庭上に屈(かが)まっていて...
吉川英治 「親鸞」
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