...瞑座中は呼吸に集中することが大切だ...
...変な顔をして座中を(みまわ)すと...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...その下に向つて右に「願主源之丞」「座中」「天明五乙巳十一月吉日」と並び...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...のみならず源之丞座中が村中と對立してゐるのは當時の三條村が源之丞座に依つて代表されてゐたとも見られ...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...小艶は一座中から憎まれてゐましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その杯を座中の誰でも宜(よろ)しい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...高座中真っ暗にして紅青いろいろの花火を焚いたりすることも...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...その長崎屋、座中の男女が、かまびすしく、喋々(さわが)しく歓迎の叫びを揚げるのにも、広海屋の笑顔にも、殆(ほと)んど無関心に――と、言うよりも、寧(むし)ろ煩(うる)さげに、座にはいったが、「御酒宴中を、迷惑とは思ったが、広海屋さん――こなたから、是非、伺いたいことがあって、行先きをたずねたずね、まいりましたが――」長崎屋の、沈痛な顔いろに、側に寄って行った芸者も、太鼓持も、盃をすすめることも出来なくなったようであった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...仔細を尋ぬるに上座中座の諸僧は美食に飽きたが...
南方熊楠 「十二支考」
...昭和新時代の円本書肆が一円本でコロブ(破産)という事になれば好一対此駄洒落を聴いた座中の一人が...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...急に座中へ向って誘いかけた...
吉川英治 「三国志」
...座中はしめっぽい...
吉川英治 「三国志」
...座中の空気は白けてしまう...
吉川英治 「三国志」
...座中を見まわして...
吉川英治 「新書太閤記」
...多数が可とする以上はやはり順応せねば却って後に悪かろう)などと座中の空気とにらみ合わせては...
吉川英治 「新書太閤記」
...座中にある一枚の鳴門(なると)海峡の絵図面とに集まった...
吉川英治 「新書太閤記」
...灯は冴(さ)えて座中...
吉川英治 「新・水滸伝」
...座中の顔を見まわしていたが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――察するところ、何故か、ふたりして心を協(あわ)せ、ご当所を逐電(ちくてん)いたしたらしく考えられますので」すると、座中の二、三が、「やったな!」当然な思いあたりでもあるように、舌を鳴らしてつぶやいた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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