...画家が画室で端座しているのも...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...群峰の中央に聖座しているから...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...しかし自宅にいて黒い羽織を着て寒そうに正座している先生はなんとなく水戸浪士(みとろうし)とでもいったようなクラシカルな感じのするところもあった...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...きれいに片付いた六畳ぐらいの居間の小さな火鉢の前に寒そうな顔色をして端然と正座しているのである...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...自若として鎮座している...
中谷宇吉郎 「異魚」
...しかして早朝より裃(かみしも)をつけて四角四面に端座しているか...
新渡戸稲造 「自警録」
...一座している以上...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...美しい健康に満ちた娘が対座しているさえ...
久生十蘭 「魔都」
...二十五六歳の見すぼらしい一人の青年とが対座している...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...姓名と性格をもってそこに彼らは端然と座している...
本庄陸男 「石狩川」
...初めそれが宿存萼の奥底に鎮座しているのだが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...室内に立てられた明るい蝋燭の光の中に対座している井上(前出)...
三好十郎 「斬られの仙太」
...眼を閉じて殆(ほとん)ど正座しているふうに姿勢を崩さないでいると全身に汗を感じて来た...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...傘蓋(さんがい)を開いて対座している人影がある...
吉川英治 「三国志」
...中の床(ゆか)にひとりで端座しているのである...
吉川英治 「親鸞」
...聳ゆるというよりいかにもおっとりと双方に大きな尾を引いて静かに鎮座しているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...そうしてこの人々の前に土下座していることが...
和辻哲郎 「土下座」
...彼と父親とがそうして土下座しているところへ...
和辻哲郎 「土下座」
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