...雪折れの音のする度毎に...
芥川龍之介 「報恩記」
...僕はこれ等のものを書く度毎に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...いろんな女に關係してその度毎に父に呼び付けられたり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その度毎(たんび)に苦い顔をされたが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...毎度毎度恥じ入る...
大杉栄 「獄中消息」
......
高木貞治 「回顧と展望」
...その度毎に婆さんはお時儀をするやうに頷いて...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...其の度毎に女達はきゃッきゃッと笑い転げます...
谷崎潤一郎 「幇間」
...逢う度毎に、彼が次第に元気をなくしてゆくのが見えた...
豊島与志雄 「死ね!」
...その度毎に命の綱渡りのようなことばかりしているのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...取押えられる度毎に...
中里介山 「大菩薩峠」
...この滑稽の持腐れは思いきって発揮される!浮き出す度毎(たびごと)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...その度毎に、あの通りの騒ぎで、大勢寄ってたかって、石を掘り取り、木遣(きやり)で送り出し、水は大仰にかいほすやら、橋をかけるやら――万事この調子で、道のり四五町のところを、正午(ひる)頃から出て、暮方になって家に着く――主として熱田西浦東浦に行われる風習を、今日はどうした風の吹廻しか、城下の大路へ持ち出したものと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...両国手は、時々振返って、一瓢をささげ上げて、さらばの継足し、その度毎に、お角さんも手を挙げてあいさつを返す...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが、その度毎に、ぼんやりと「無何有の境」に居る父の姿が、止り止めもなく静かに空想された...
牧野信一 「鏡地獄」
...さう思ふ度毎に私は一刻も躊躇出来ぬと飛びあがるのであつたが...
牧野信一 「武者窓日記」
...その地に珍しき諸植物は毎度毎度神に献ずるとて植え加えられたれば...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...武丸はそれから毎日診察に来る度毎(たびごと)に仏前に来て...
夢野久作 「黒白ストーリー」
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