...医師は昏睡(こんすい)が来る度毎に何か非常の手段を用いようかと案じているらしかった...
有島武郎 「小さき者へ」
...然しそれが有る度毎に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その度毎(たんび)に...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...人にだまされる度毎に少しづつ暗い卑屈な男になつて行つたが...
太宰治 「津軽」
...その度毎に心の中で...
太宰治 「東京八景」
...微風吹き来る度毎に...
太宰治 「花吹雪」
...その度毎に涙が出る...
谷崎潤一郎 「細雪」
...其の度毎に表情の盛んな三平の顔が...
谷崎潤一郎 「幇間」
...その芸をかえる度毎に...
中里介山 「大菩薩峠」
...少女は其度毎に我を忘れて見入る...
長塚節 「旅の日記」
...煙草を呑み度くなる度毎に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その度毎(たびごと)に...
堀辰雄 「美しい村」
...――私と妻とはときどきそんな立原がさまざまな旅先から送ってよこす愉しそうな絵端書などを受取る度毎に...
堀辰雄 「木の十字架」
...その度毎に、そう云う母の苦しんでいる姿を自分の内にもう少し保っていたいためかのように、わざと帰るのを引き延ばした...
堀辰雄 「菜穂子」
...丁度毎日のようにその常泉寺のほとりで遊んでいたので...
堀辰雄 「三つの挿話」
...村瀬はその度毎に胸を轟かされた...
牧野信一 「女に臆病な男」
...その度毎に私は、今後酔はぬことを誓ふのである...
牧野信一 「交遊秘話」
...その度毎に聖体に対して祝砲を放った...
和辻哲郎 「鎖国」
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