...仮に人間の形に現れて蒼生(ひと)を済度する事があるかとか...
石川啄木 「赤痢」
...芸術を以て人を済度する...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...火鉢の掃除は年に一度か二度するのでせう...
江南文三 「佐渡が島から」
...お役は御免を蒙ったほうがいいか? などと忖度するのはお笑い草である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...口笛を三度すると...
太宰治 「秋風記」
...『貴様は人間を済度すると言つたが...
田山録弥 「新しい生」
...この世を度する程度までその筆を進めて行きたい...
田山録弥 「静かな日」
...衆生を済度する仏がホトケであるのは偶然の洒落(しゃれ)である...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...度するだけは度するの慈悲がなければならぬと思って...
中里介山 「大菩薩峠」
...したがって七つの饅頭は呼吸(いき)を二三度するうちに無くなってしまった...
夏目漱石 「坑夫」
...押し出したり引き戻したり二三度するうちに...
夏目漱石 「明暗」
...支度する前に又入浴...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...――それで――」「うちは……」母から先きに支度するだけの分を貰つた旅費が...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...(土間の隅で仕度する)留吉 うむ...
三好十郎 「地熱」
...坐客があるいは句を聯(つら)ねあるいは曲を度する間にあって...
森鴎外 「魚玄機」
...咳を三度するのがきっかけだと教えた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...荷をからげて逃げ支度する者も多かった...
吉川英治 「新書太閤記」
...済度する不可思議な力をもっている...
吉川英治 「俗即菩提」
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