...度々友綱の家の側にあった或友達の家へ遊びに行った...
芥川龍之介 「本所両国」
...□雑誌をもつと小さくしろと云ふ忠告を度々受けますけれど私としては成べく現在のまゝに続けてゆきたいと思ひますので出来る丈け働いて...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年二月号)」
...わざと私に聞こえよがしの蔭口を利くことなども度々でした...
上村松園 「座右第一品」
...私などもいろいろの宴会なぞの席で芸なしで困ることが度々(たびたび)ある」などいい出され...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...今日も度々道を訊ねたが...
種田山頭火 「行乞記」
...そしてこれまでも度々こんな祈祷をして...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...路線を度々変更して...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...こんなことが度々...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...梅園産院へ電話を度々かけてみたけれども...
林芙美子 「風媒」
...類似する諸知覚を度々思い出す必要はなく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...たちまちにして胡桃(くるみ)の木の天辺(てっぺん)に上っているようなことが度々(たびたび)あったのだ...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...町で度々(たびたび)逢引して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...正宗など文学などつまらんというような事を度々言いますが...
三好十郎 「恐怖の季節」
...敦子さんにはあんまり度々御心配をかけたし...
三好十郎 「樹氷」
...そして父親が「まだ帰らなくても好いかい」と度々聞くのに...
森鴎外 「雁」
...カプリの島に度々ある...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...しかし鼓を担いで翁の門下の人々の能をつとめたのは六十歳の時以来度々であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...」馭者は度々此樣な事に逢ふのか...
吉江喬松 「山岳美觀」
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