...度々経験した事ですから...
芥川龍之介 「開化の良人」
...その夜(よ)淵逆浪(げきらう)して住職のこのむ石を淵に出したる事度々あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...こちらから御注意するやうな事が度々ありました...
薄田泣菫 「茶話」
...その後度々会つたにもかゝはらず...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...嚠喨たる尺八の音を度々聞かされていたし...
豊島与志雄 「絶縁体」
...聖者達の伝記で度々読んだ事があるが...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...これまでは何(なん)の気もなく母親からも亦(また)伯父(をぢ)自身の口からも度々(たび/\)聞かされてゐた伯父(をぢ)が放蕩三昧(はうたうざんまい)の経歴が恋の苦痛を知り初(そ)めた長吉(ちやうきち)の心には凡(すべ)て新しい何(なに)かの意味を以(もつ)て解釈されはじめた...
永井荷風 「すみだ川」
...本代だって試験の度々(たんび)に二...
永井荷風 「すみだ川」
...女小供は度々さう云ふ書生に逢ふと...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...黄金家の病人は度々見舞...
福澤諭吉 「養生の心得」
...今日もまた例の画がかいてあったとその内の人が笑いながら話すのを僕が聞いたのも度々であった...
正岡子規 「画」
...もう少し度々行くことも出来るようになり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...主人病中にも度々上京...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何(どう)もかう度々(たび/\)宿舎をお引受ではお困(こまり)でせう...
森鴎外 「金貨」
...それでも中学は相応に卒業したが、東京へ出て、高等学校の試験を受けることになってから、度々落第して、次第に神経質になった...
森鴎外 「蛇」
...涙を流したことも度々で御座いました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...披(ひら)いてみると、草隠(そういん)の病骨へ、度々、おもの好きなるお訪(たず)ね、おこころざしもだし難く、粗茶ひとつ献(けん)じ参らすべく、待ち申し上げ候栗山隠士(りつざんいんし)尾州風客(ふうかく)どのへすこし人を喰ったような文言(もんごん)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...ついで宣教のために度々訪ねて行って...
和辻哲郎 「鎖国」
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