...度々彼等夫婦とは往来(ゆきき)し合っていたのです...
芥川龍之介 「開化の良人」
...大きい象牙の玉座の上に度々太い息を洩(も)らした...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...半夜を全く玉突き屋で過ごしてしまうことも度々だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...樺太に關する郵便物に不着や紛失の度々あるのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...度々(たびたび)伯父さんを捉(つか)まえては大議論をしたそうだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...あなたの彫刻が中途で無くなるやうな事があつてはならないと度々言つた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...かう私は度々言つた...
田山録弥 「生滅の心理」
...私は自宅で度々練習して行ったから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...余もまた久しく浅草代地(あさくさだいち)なる竹翁の家また神田美土代町(かんだみとしろちょう)なる福城可童(ふくしろかどう)のもとに通ひたる事あり度々『鹿(しか)の遠音(とおね)』『月の曲』なぞ吹合せしよりいつとなく懇意になりしなり...
永井荷風 「書かでもの記」
...山田は蒼白くなっては度々水で口を濡しながら「サア往こう」と昂然として言う...
羽志主水 「監獄部屋」
...その役人の真似をして度々(たびたび)行(いっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...さも懐しげに話しかけることも度々あった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「度々舟に乗りましたか...
森鴎外 「花子」
...度々ボルドー市民が中央から派遣された都督に対して謀反し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはこれまでも仲間が度々使った小料理屋で...
山本周五郎 「お美津簪」
...……爺(じい)が度々申しあぐるまでもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、「半兵衛どのにも、度々のお訪ねに、無情(つれな)く門を閉じたまま、無礼を重ねたが、戦国のならい、お互い武門に生きる者の辛(つら)いところじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...御功名も度々聞えておりますれば...
吉川英治 「新書太閤記」
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