...彼は底気味な状態に陥っている...
...彼女の表情が底気味だった...
...最近、彼は底気味の人生に悩んでいるようだ...
...彼女は底気味の心境で、愚痴をこぼした...
...何かと底気味な話題を口にする彼には、付き合いきれない...
...文字通り底気味の悪いFleurs du Mal を育ててゐた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...学匠は忽ち底気味悪いほくそ笑みを洩しながら...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...底気味悪い家の容子(ようす)にも頓着せず...
芥川龍之介 「妖婆」
...空は隅(すみ)から隅(すみ)まで底気味悪く晴れ渡っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...長右衛門も底気味あしく...
井上円了 「おばけの正体」
...底気味のわるい微笑を浮かべるのであった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...それでいて何となく底気味悪い不吉な予感に襲われるのでございます...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...なんとなく底気味の悪い好意として見られ易いのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...何となしに底気味のわるい空気が漂っていて...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...富岡の冷酷さがますます底気味の悪いものに考へられて来る...
林芙美子 「浮雲」
...底気味のわるいうなりを立てながら...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...客は何となく底気味が悪いらしい...
平林初之輔 「予審調書」
...どうしても手を突き込めない様な底気味悪い冷やかさがただよって居る...
宮本百合子 「後庭」
...底気味悪いサイレンは断続してひびいてくる)5夜の会堂...
三好十郎 「その人を知らず」
...運命を判じるアンテナのように底気味悪く見え...
横光利一 「旅愁」
...底気味わるい薄眼の眼光が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...底気味のわるい眼で――何(ど)っ方(ち)から先に刀の錆(さび)にするか――と舌なめずりして見較べるように...
吉川英治 「夏虫行燈」
...底気味のわるいものすらふくんでいた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??