...こうして二人(ふたり)は底止(ていし)する所のないいずこかへ手をつないで迷い込んで行った...
有島武郎 「或る女」
...到底止めるわけには參らなかつたのです...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...而(しか)して兵器の進歩は今日にあっても駸々(しんしん)として底止するところを知らず...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...「臣夙ニ鉱毒ノ禍害ノ滔々底止スル所ナキト民人ノ痛苦其極ニ達セルトヲ見テ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...――4.底止する所を知らざると同時に多少馬鹿らしくもあるナポレオン崇拜の原因は彼の偉さといふよりはむしろ彼のトントン拍子な出世にある...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...惡は惡を生んで底止する所を知らず...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...轉々として底止する所を知らず...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...臣夙ニ鉱毒ノ禍害ノ滔滔底止スル所ナキト民人ノ痛苦其極ニ達セルトヲ見テ憂悶手足ヲ措クニ処ナシ...
田中正造 「直訴状」
...事態が事態を生んで底止するところがない...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...其の弊の極る所殆ど底止す可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の弊の極る所殆ど底止す可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この快楽は生に向って進むに従って分化発展するが故に――この快楽は道義を犠牲にして始めて享受(きょうじゅ)し得るが故に――喜劇の進歩は底止(ていし)するところを知らずして...
夏目漱石 「虞美人草」
...底止(ていし)するところを知らざるにいたるべし...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...曾(かつ)て底止する所を知らざるも亦(また)是(こ)れ人生の約束なれば...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...曾て底止する所を知らざるも亦是れ人生の約束なれば...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...其劇論の底止する所を知る可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...また値上げとなり底止(ていし)するところを知らず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...そんな世話を続行するのは日本亡国の原因を作るようなものだとつくづくこの頃思い当ったせいでもあるんだがね」こうして縷述(るじゅつ)して来ると彼の法螺の底力は殆んど底止(ていし)するところを知らない...
夢野久作 「近世快人伝」
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