...こうして二人(ふたり)は底止(ていし)する所のないいずこかへ手をつないで迷い込んで行った...
有島武郎 「或る女」
...動揺混乱底止する所を知らない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...ほとんど混乱の底止するところを知らざらんとするこの日本の国を捨てて...
大隈重信 「青年の天下」
...而(しか)して兵器の進歩は今日にあっても駸々(しんしん)として底止するところを知らず...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...「臣夙ニ鉱毒ノ禍害ノ滔々底止スル所ナキト民人ノ痛苦其極ニ達セルトヲ見テ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...惡は惡を生んで底止する所を知らず...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...底止する所を知らぬ目まぐるしき思想の變化...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...轉々として底止する所を知らず...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...而も其の之れを施して底止する所なきや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の弊の極る所殆ど底止す可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...底止(ていし)することなき...
中里介山 「大菩薩峠」
...この快楽は生に向って進むに従って分化発展するが故に――この快楽は道義を犠牲にして始めて享受(きょうじゅ)し得るが故に――喜劇の進歩は底止(ていし)するところを知らずして...
夏目漱石 「虞美人草」
...曾(かつ)て底止する所を知らざるも亦(また)是(こ)れ人生の約束なれば...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...曾て底止する所を知らざるも亦是れ人生の約束なれば...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...其劇論の底止する所を知る可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...また値上げとなり底止(ていし)するところを知らず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...問題は問題を生んで底止(ていし)する所を知らないのです...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...そんな世話を続行するのは日本亡国の原因を作るようなものだとつくづくこの頃思い当ったせいでもあるんだがね」こうして縷述(るじゅつ)して来ると彼の法螺の底力は殆んど底止(ていし)するところを知らない...
夢野久作 「近世快人伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??