...底意地の悪い眼で何かをさがすやうにヂロリと控所の中をねめまはして行く...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...餘分に突き出たひさしの下からじツとこちらを見詰めるところは底意地が惡いのを表するのか...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...丹三郎の底意がわからぬ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...へんに底意地の悪いような表情はしなくなっていたが...
太宰治 「惜別」
...底意地惡くつけつけと斬りこんだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...お客様が来たよ」「うむ」丸山勇仙は底意地悪そうな...
中里介山 「大菩薩峠」
...この女の底意地の悪い物言いや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それにまたいろいろな底意から出ているにせものの評判や...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...底意地の悪い笑い方をしながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...楽しめるから」柚子は底意のある眼つきになって...
久生十蘭 「雲の小径」
...きわめて巧妙に論じられているこの章の底意を掴むには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...如何なる悪魔の二重三重の底意でもさながらにその鼻に写し出されるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...――もう一歩その底意に立ち入れば...
吉川英治 「私本太平記」
...この組の者にはこの組特有な底意地のわるさと専門の智能と...
吉川英治 「新書太閤記」
...他日を底意に期して...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの御方の底意が見え透いておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...どんな底意をいだいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...賀の底意(そこい)には...
吉川英治 「新・水滸伝」
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