...繼母の聲と共に何だか底意地ありさうに聽こえたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...母のその底意を考へて顏をしかめた...
太宰治 「思ひ出」
...妙子を犠牲にしても雪子の冤(えん)を雪(すす)ぐことに依(よ)って雪子によく思われたいと云う底意が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女は夫の陰険な底意をはっきり見透(みとお)した訳ではないが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...此處(これ)なる女(をんな)の墓(はか)の中(なか)にて自殺(じさつ)なさん底意(そこい)まで...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...山木が底意は必ずしも知らざるにあらず...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...底意として到底一朝一夕に取り除くことの出来ない常識にすらなっていたものだ...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...その侮辱(ぶじょく)は、女らしく執拗で、底意地が悪くて、傍(はた)で聞いている者も、胸が悪くなるほどだったと言いますから、お雪が小さい胸を痛めたことは言うまでもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もっと底意地のわるい顔をしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...駄々で懶惰(らんだ)で底意地がわるい...
吉川英治 「剣の四君子」
...つねに反目を持たせようと努めている幕府の底意地わるい政策にほかならないものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...なにか政治的な底意でもある縁組みではないのか...
吉川英治 「私本太平記」
...――もう一歩その底意に立ち入れば...
吉川英治 「私本太平記」
...山林までを荒し廻った柴田勢の底意は――要するに秀吉のその通りな気持を誘致(ゆうち)しているものであって...
吉川英治 「新書太閤記」
...完全に利用しきろうとする底意には...
吉川英治 「新書太閤記」
...どんな底意をいだいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...外記の底意(そこい)を証拠だてていると見て間違いはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...底意の知れない相手だけに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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