...あなたは奥さんが今度の犯罪に何か関係があると思うのですか」紋三は明智の底意が知りたかった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...僕ハ敏子ガドウイウ底意デソウイウヲ云ッテイルノカ察シタケレドモ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...訊くまでもなくもう底意(そこい)は明らかに見えている...
近松秋江 「狂乱」
...此處(これ)なる女(をんな)の墓(はか)の中(なか)にて自殺(じさつ)なさん底意(そこい)まで...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...これには現在の自分には到底意識されない理由があるに相違ないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...底意らしいものは少しもなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この女の底意地の惡い物言ひや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...底意のある皮肉めかした口調で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...幼いアデェルに對して懷(いだ)いてゐる底意地(そこいぢ)の惡い嫌惡(けんを)の情を不當に洩らしたことは數へ切れない程であつた――彼女が近よりでもすれば...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そこにブルガーコフの傍観主義や底意地のわるい嘲弄を感じたのは...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...谷山家の内情……特に龍代の放埒(ほうらつ)の底意を...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...もしくは底意地の強い才智の働きを表明し...
夢野久作 「暗黒公使」
...」子は父のさう言ふ言葉の底意に懐しさを感じて来た...
横光利一 「父」
...自分には結婚しようなぞといふ底意のない事を十分彼に會得させた上で...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...武士階級への反感がその底意(そこい)となっている...
吉川英治 「大岡越前」
...あの御方の底意が見え透いておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...どんな底意をいだいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...外記の底意(そこい)を証拠だてていると見て間違いはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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