...別に深く底意地(そこいじ)の悪いというほどの人ではないが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...丹三郎の底意がわからぬ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...彼のその訪問の底意を見抜く事を忘れなかった...
太宰治 「列車」
...と底意地の悪い眼で睨み返して来た...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...訊くまでもなくもう底意(そこい)は明らかに見えている...
近松秋江 「狂乱」
...今は姑のそばにやがて一年の経験を積める従姉(いとこ)の底意を...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...何か底意を持っているのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...浮気封じの底意かと善意に解釈しても...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...底意地はつて馬鹿強情など人に嫌はるゝ事この上なし...
樋口一葉 「ゆく雲」
...底意ありげな薄笑いをしているところは...
久生十蘭 「玉取物語」
...幕府の大筒方は底意地悪く...
久生十蘭 「ひどい煙」
...同時に鼻がその人の二重三重の底意までも如何にデリケートな程度にまで写し出すものであるかという事は...
夢野久作 「鼻の表現」
...武士階級への反感がその底意(そこい)となっている...
吉川英治 「大岡越前」
...つねに反目を持たせようと努めている幕府の底意地わるい政策にほかならないものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...――もう一歩その底意に立ち入れば...
吉川英治 「私本太平記」
...いやこれは高時の権威をかりていわせた幕府一部の者の底意だろう...
吉川英治 「私本太平記」
...あの御方の底意が見え透いておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...賀の底意(そこい)には...
吉川英治 「新・水滸伝」
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