...へんに底意地の悪いような表情はしなくなっていたが...
太宰治 「惜別」
...それが今では卯女子の様子に底意地の悪い感じを加へて来たが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...此處(これ)なる女(をんな)の墓(はか)の中(なか)にて自殺(じさつ)なさん底意(そこい)まで...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...今は姑のそばにやがて一年の経験を積める従姉(いとこ)の底意を...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...伯耆の安綱と称せらるるこの名刀を試させん底意(そこい)があって来たものと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...底意の無さそうな...
中島敦 「妖氛録」
...底意のある目つきで...
久生十蘭 「あなたも私も」
...底意のある目つきで愛一郎の顔を注視しながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...よく知っていることだから」ハナの底意地の悪さは...
久生十蘭 「白雪姫」
...宗春卿はお糸の方のほうへ底意(そこい)のある眼づかいをしながらニヤニヤ笑いだした...
久生十蘭 「鈴木主水」
...底意ある眼つきで石田氏の横顔をながめていたが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...彼らの窺うことのできない魂の底意が...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...また一家の地盤を固めようとする底意がみえすいていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...如何なる悪魔の二重三重の底意でもさながらにその鼻に写し出されるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...子は父の笑顔からある底意を感じたので...
横光利一 「父」
...つねに反目を持たせようと努めている幕府の底意地わるい政策にほかならないものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...この組の者にはこの組特有な底意地のわるさと専門の智能と...
吉川英治 「新書太閤記」
...山林までを荒し廻った柴田勢の底意は――要するに秀吉のその通りな気持を誘致(ゆうち)しているものであって...
吉川英治 「新書太閤記」
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