...二曲の方は徳川期の娘が床几に掛けて萩を見ている図を片双に描いて先年描いた二人の娘の片双を揃えることにしています...
上村松園 「帝展の美人画」
...それを床几(しょうぎ)の上にすぽりと放(ほう)り出したまま...
夏目漱石 「こころ」
...三脚の床几(しょうぎ)さえ体(てい)よく据えてあった...
夏目漱石 「道草」
...もとの床几へおさまったところで奉行が...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...入口の土間の床几に...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...田野と兵田は並んで焚火の前の床几に腰を降した...
牧野信一 「酒盗人」
...自分で前の床几を倒(さかさ)にして後の床几に重ね...
三木竹二 「いがみの権太」
...外見は立派な役所に似ず薄暗いきたないところに床几が並んでいます...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
...平八郎は夢を揺(ゆ)り覚(さま)されたやうに床几(しやうぎ)を起(た)つて...
森鴎外 「大塩平八郎」
...農婦は場庭の床几(しょうぎ)から立ち上ると...
横光利一 「蠅」
...武者溜(むしゃだま)りとよぶ望楼下の大床の間に床几(しょうぎ)をすえて...
吉川英治 「江戸三国志」
...野試合奉行を承わって床几(しょうぎ)にかけ...
吉川英治 「剣難女難」
...しかも孔明自身もまた床几(しょうぎ)を祁山(きざん)のいただきに移し...
吉川英治 「三国志」
...床几(しょうぎ)をすえて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...床几(しょうぎ)に倚(よ)っていた奉行の山淵(やまぶち)右近も...
吉川英治 「新書太閤記」
...床几はないか」「はいッ、これへ」小姓は、かれのうしろへ、床几をすえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ざまはねえ!宋江(そうこう)の臆病者めが」祝彪は大勢のいる荘の床几場(しょうぎば)へ来るなり言った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ちょうどそこに床几(しょうぎ)がある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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