...――実際には正妻より妾の方が勢力があるものと定っていますからね」「私はまるで床の間の置物で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...さっきからシャアやジャヴェリは手持無沙汰(ぶさた)そうに床の間の置物なぞに眼を移していたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...床の間の置物を掴(つか)んで...
田中英光 「野狐」
...アイボリー・ナッツと称する珍しい南洋産の木の実が天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)の掛物のかかった床の間の置物に飾ってあった...
寺田寅彦 「海水浴」
...床の間の置物と同じじゃありませんか...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...操細工(あやつりざいく)でなく、化け物でない限り、床の間の置物が、いくら夜更け人定まったからといって、ひとりで動き出すというようなことは、万あるべきことではないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし床の間の置物のやうな物を美人としたら...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...若(も)し床の間の置物のような物を美人としたら...
森鴎外 「じいさんばあさん」
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