...私のこの気持ちがどう云ふ風に育つて行くかわからないが私はいま本当にあらゆるものを肯定する丈けの広い心持ちになつてゐる...
伊藤野枝 「人間と云ふ意識」
...もつと広い心の世界の話も聴きたく...
薄田泣菫 「茶話」
...(『ホトトギス』、二四、七)俳話小話(四)深い心の人、浅い心の人、広い心の人、狭い心の人、大きな思想家、小さい思想家、懐疑派、楽天派、憤慨家、呑気者(のんきもの)、労働者、知識階級、貧乏人、物持ち、それらは問わない、如何なる種類の人でも、本当の心持を詠(うた)ったものは結構...
高浜虚子 「俳句への道」
...凡てのものの母であるというような広い心は...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...天のような広い心を持て...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつでも門をあけて迎い入れてくれる広い心と胸……つまり...
久生十蘭 「雲の小径」
...面白味(おもしろみ)を見出すのは広い心の故(ゆえ)だと思って感心した...
水上滝太郎 「果樹」
...これまではだれのためにも慈父のような広い心を持つ源氏であるが御自身と御自身の周囲の者にだけは冷酷な態度を取り続けられておいでになるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼等はジョン・ソーントンと同じく親切心と広い心をもつているようであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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