...接触点には繩を幾重にもまきかけて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...百姓之痛罷成候儀幾重にも御断被仰上可然儀と奉存候...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...幾重にもかさなり合つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...幾重にも重ねた新聞包を...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...幾重にもある箱をすっかり開かねばならないことがしばしばあった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...幾重にも戸をとざしてある家が...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...縫い合わせた痕が醜く幾重にも痙攣(ひきつ)って...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...北は洛外に打ちつゞき在家が幾重にも引き廻して商賈(しょうこ)が繁昌いたしており...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...重ねて云うが斯様(かよう)な型破りの手紙を差上げる失礼を幾重にもお海容下されたい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...かようなぶしつけなことを幾重にもお詫び申し上げる』との言づてを頼んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...幾重にも壁があり戸口があって...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...小社の企てに御賛同下されました御厚意を幾重にも御禮申し上げます...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...濡襤褸(ぬれぼろ)をもつて幾重にも大切にこれを包んで...
牧野信一 「心象風景」
...錦の袱紗(ふくさ)で幾重にも包み...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...幾重にも圏をかいていなさる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...上を幾重にも括り...
柳田国男 「故郷七十年」
...花や歌の御使(みつかい)ではなし」「背命(はいめい)の罪は、万死に値(あたい)いたしましょうが、幾重にも、こう、ひれ伏しまする」「ば、ばかな」こうなってはもう個人藤房の語気である...
吉川英治 「私本太平記」
...幾重にもかさねられてある描線には...
吉川英治 「新書太閤記」
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