...この羽織にはこの着物にこの帯と云う風に幾通りとなく揃(そろ)えてあって...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...彼女の「命から二番目」である晴れ着の衣裳はまだ幾通りも残っている...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...幾通りかそれを傳へる家が分れたことを云つてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...苦労にも幾通りもあるのでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...その三十幾通りあるのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾通りもある未来のなかで今日は一層出来がわるい...
夏目漱石 「虞美人草」
...すでに沙翁(さおう)のかいたものでも分ければ幾通りにも分けられる恋が書いてありますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...あれに使う道具が幾通りあると思う」「幾通りあるかな」「あてて見たまえ」「あてなくっても好(い)いから教えるさ」「何でも七つばかりある」「そんなにあるかい...
夏目漱石 「二百十日」
...その編成の方法は幾通りもあり得るが...
野上豊一郎 「演出」
...「葬送行進曲」も幾通りか入っているが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...レコードは幾通りもあるが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...宗祇の影像が幾通りも画かれ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...華美なレター・セツトが幾通りともなく始末もなく散乱してゐます...
牧野信一 「早春のひところ」
...幾通りもの姿勢や...
牧野信一 「痴酔記」
...光ったりかげったり幾通りにも重なったたくさんの丘の向こうに...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...幸いにしてそう幾通りもできてはいない...
柳田國男 「和州地名談」
...記者が見たり聴いたりしただけでも新旧百幾通りもある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...十幾通りの口伝(くでん)のあることや...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??