...幾百本と數知れぬ木柵の頭(かしら)が並んで居る...
石川啄木 「葬列」
...幾百条とも知れない...
泉鏡花 「絵本の春」
...幾百艘(そう)となく...
海野十三 「空襲葬送曲」
...自分の一代はもとより未来永劫幾百代の末までも働かずに食うてゆくことができて...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...幾百幾千とも判らない...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...あなたは幾百万も(訳者注 幾百万の財産――幾百万の年齢)もってるのに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...五町のあひだ幾百年をへた老木が天に逆らふ巨怪のごとく逞しい枝を撓め伸ばして風と揉合つてるさまはまことに壮観であり...
中勘助 「府中のけやき」
...己が頭に幾千幾百本の髪が生えているか知らない...
永井隆 「この子を残して」
...山河幾百里の関柵(かんさく)をあけて通る鍵だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...近く脚下を俯瞰すれば、深きこと幾百仭...
長塚節 「草津行」
...ベートーヴェンの幾百の作品中の最高峰であり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...幾百軒とも知れぬ家作持と言はれるにしては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幾百人か幾千人かその「人形の家」を振り棄てようとした...
正岡容 「大正東京錦絵」
...長細い身体を立ちずくめで千幾百年...
正宗白鳥 「冬の法隆寺詣で」
...何しろ幾百年來(ねんらい)...
三島霜川 「平民の娘」
...響きは四方へ反響して幾百年默してゐたものの爆聲を一時に立てる...
吉江喬松 「霧の旅」
...今日までには幾百回の強意見(こわいけん)が繰り返されたか知れない...
吉川英治 「剣難女難」
...幾百の猛者(もさ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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