...しかも人間は、幾千となく、幾百万となく、幾十億となく、いやそれよりももっともっと数多く生れて来るでありましょうが、新たに生れて来る女のなかには、そのひとはもう決して見出されないのです...
モオパッサン 秋田滋訳 「墓」
...幾百里とも知れまじい砂の原が...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...マムシの生きたのを町に持ってゆけば一匹幾百円かで売れるという...
高村光太郎 「山の秋」
...幾百万人の日本の男女の生活を吸いとって...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...支那苦力(クーリー)が幾百人となく寄ってたかって...
田山花袋 「一兵卒」
...幾百万の人を従属させ軍勢を死へ突進せしむる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...近く脚下を俯瞰すれば、深きこと幾百仭...
長塚節 「草津行」
...誰一人知らずに幾百年も幾百年も過ぎて了つたのぢや...
野口雨情 「黄金の甕」
...江戸川乱歩氏は、古今東西の探偵小説を読破し、その幾百、幾千のトリックを分類し、幾つかの型を作って、その上に、前人未踏のトリックを発見しようとしているということである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...ジキタリス――幾百千種とも數知れぬ藥草の繁る中を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幾百軒とも知れぬ家作持と言われるにしては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幾百となく仏像を集めておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして幾百となく私の体の上に跳びあがった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...幾百年の間常に腐敗したる和歌の上にも...
正岡子規 「人々に答ふ」
...幾百もの松明(たいまつ)が入江の一方に絵のように光っている...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...幾百人となく母のお棺に続いて来た...
三浦環 「お蝶夫人」
...幾百条の火の舌が薪の山の間々を潜つて閃き昇つて行く...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...土かつぎも幾百年の積もりをなせば...
吉川英治 「私本太平記」
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