...芸術界等の大立物のみでも幾百千というを知らなかった...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...幾十日幾百日の幻想...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...幾百万の人間を少数の無益な無駄遣いどもの残忍な貪欲の犠牲にする...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...幾百萬の人があへぐ困窮によりはむしろ少數者の所有する餘裕に其の端を發するのである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...私と一緒になつてからは主に静物の勉強をつづけ幾百枚となく画いた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...こうした感覚のコムプレッキスには祖先幾百年の夢と詩が結び付いていたような気がする...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...幾百となく浮かびあがってくるのだったし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...幾百となく背負っていながら...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...幾百年の巨樹の露を浴び...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...幾百組か幾千組の恋が泥渠(どぶ)の中で成立する...
夏目漱石 「門」
...幾百千とも知れぬ男を惑わし...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...幾百軒とも知れぬ家作持と言われるにしては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...艫(とも)を擦り、舷(ふなべり)を並べる、その数は幾百艘...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...振返ると背面の入江は幾百の支那ジヤンクを浮(うか)べて浅黄色に曇つたのが前面の忙(せは)しげな光景と異(ちが)つて文人画の様な平静を感ぜしめる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...幾百と云ふ蔵幅(ざうふく)は大抵モネ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...響きは四方へ反響して幾百年默してゐたものの爆聲を一時に立てる...
吉江喬松 「霧の旅」
...そして、幾百の部下をも、敢(あ)えなく死なさせるような無分別なお人とも思われない)と、理非を述べ、さらに、次には、利を以って、こういう条件をつけ加えてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかも、この広茫(こうぼう)な大地は、さながらそのまま行道を待つ絶好な道場であり、また鍬と土には、必ず開墾が生じ、その余恵は、幾百年の末まで、幾多の人間を養うことにもなる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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