...)この間幾時をか經たる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...支隊々々の休んでゐるオアシスからオアシスへ幾時間も駈(か)けとほしました...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...夜分は幾時まででも起きてるんですよ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...「あゝ、あなたか、」「何時、此所へいらしたんです、」「今のさき来たばかりなんだ、ぜんたい、今、幾時です、」「さあ、幾時ですか、まあ、そんなことは好いぢやありませんか、」「時間と場所を聞かないと、何が何やらさつぱり判らなくなつてゐるんです、云つて下さい、」「そんなことは好いぢやありませんか、私は、睡れないから曹達水でも戴かうと思つてまゐりましたよ...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...先途がわからずに幾時間もめちゃくちゃにページをくっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幾時間もじっとしてることがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幾時間も祈祷(きとう)を唱えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幾時かの後、与八は急に飛び上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この三十幾時間に圧縮したような...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...おしょさんが寝ていても、お客様があっても、髪結いさんが来ていても、お湯にいってきてからでもお化粧がすんで、さあはじめましょうよといわれるまで、幾時間でも、待てば待つほどおとなしくよろこんでいた...
長谷川時雨 「神田附木店」
...幾時間も幾時間もに対して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...昨夜の幾時間かを親兄弟でもない男と共にいたという羞恥(しゅうち)心から...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...良三は人事を省せざること幾時なるを知らなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それから幾時間かのち...
山本周五郎 「季節のない街」
...林の中に幾時間も坐って鳥の声を聞いた...
山本周五郎 「はたし状」
...女人という母乳に来られれば、やはり自分にはギリシアや科学の研究は不似合だ、と矢代は苦笑しつつ、「いま幾時...
横光利一 「旅愁」
...まだ死んでから幾時間も経ってはいない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...幾時間でもじいっと仏像の前にたたずんでいるのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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