...延暦寺は平氏に対して平なる能はざる幾多の理由を有したりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...かつて發見されなかつたやうな幾多の思想や感情が湧き出るのに遭遇するだらう...
有島武郎 「子供の世界」
...二人は夫婦生活に潜む幾多の危機は一度も経験しなかったのみならず...
辰野隆 「感傷主義」
...幾多の肯(うべな)いがたきところがあるが...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...ロンドンの複雑した生活の齎(もたら)す幾多の興味ある問題の検討に...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...幾多の議論を經た後に...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...幾多の明珠があったのではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日までに幾多の悪事を重ね...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分以外の幾多の男に許すのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしそれは幾多の浮氣な男がしくじつた戀と何處に相違があるのか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...如是幾多の辛酸を經過した後で...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...これより先前妻鉄は幾多の葛藤(かっとう)を経た後(のち)に離別せられていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼はその日自らの手で幾多の敵を組み伏せたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の軍に従った幾多の人たちは彼の演説を集めていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...* ラ・ボエシのみならず彼は幾多のよき友人にめぐまれていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...残る幾多のものが彼等の眼に入る折なくして終ったのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...幾多の英魂に心からな血涙を手向けては帰った...
吉川英治 「上杉謙信」
...幾多の人の親切も誠意(まこと)も...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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