...けれどもなお且(か)つ当時は慣用された古い植民政策に誤られて幾多の欠点も有ったのだが...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...而(し)かもなお十分にこれを制するを得ずして幾多の悪風を醸したが...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...そうしてこの問題を追究すればその結果は必ず映画製作者にとってきわめて重要な幾多の指針を与えうるであろうと考えられるのである...
寺田寅彦 「映画時代」
...しかしまだその方面で幾多のおもしろい新しい試みができるであろうと思われる...
寺田寅彦 「耳と目」
...ロンドンの複雑した生活の齎(もたら)す幾多の興味ある問題の検討に...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...ファッショ哲学批判等の領域における幾多の研究成果はここに一々挙げ切れない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...随喜の涙に咽(むせ)ぶ群集の善男善女(ぜんなんぜんにょ)と幾多の僧侶の行列に送られて...
永井荷風 「伝通院」
...然りと雖自動車には尚幾多の改良を施すべき処あり尚完全なるものとは云いがたし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...その翌日は、もう、運ぶだけのものを馬に積んで、乳母(ばあや)と子供は駕籠(かご)に乗せ、お松はあるところまで馬で――七兵衛は途中のいずれかで待合わせるということにして、幾多の村人や、教え子に送られて、この地の土になるのかと思われていたお松は、綺麗(きれい)にこの地を立ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...他の山に見られない幾多の怪現象が起る――本来...
中里介山 「大菩薩峠」
...今や吾々は幾多の紆餘曲折を經てこの課題へと直進すべき時となつた...
波多野精一 「時と永遠」
...七世はそれらの無手勝流から幾多の極意を発見して自家の流儀に加へることに成功した...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...その彫刻にはコスモがまだ知らない幾多の技巧が施されていて...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...今日幾多の明治大正昭和の文学史を編むものはあつても...
正岡容 「浅草燈籠」
...繪聲(ONOMATOPOEIE)の語は希臘以來の意義幾多の變遷を閲し來り...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...遼陽の城市は二千年の間連続して幾多の変遷を経てゐるが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...幾多の人を救っているかわかりません...
吉川英治 「江戸三国志」
...幾多の女性もあり...
吉川英治 「小説のタネ」
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