...又その生涯に於いて幾多の變遷を經たる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ダーウィンが発見した以外に幾多の本能が潜んでいるに相違ない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...幾多の川洲(かはす)を現じてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...雄瀧の上にも幾多の小瀑ありて...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...他の文芸で取扱うのに較(くら)べて幾多の不便がある...
高浜虚子 「俳句への道」
...ハイゲンスが出て来て波動説を称(とな)えこれが承認されるに幾多の年月がかかった...
寺田寅彦 「研究的態度の養成」
...一大家族の母として路傍に遺棄せらるる幾多の霊魂を拾いてははぐくみ育つるを楽しみとしつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...幾多の世紀と人種との異様な混和であり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幾多の剣士を戦慄(せんりつ)させたという思い出でもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾多の遊人の魂をゆるがすに...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...9455拘束するに及ばぬこの軍(ぐん)が幾多の小王国を打ち破って通った...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...このことこそは工藝に幾多の種を加え...
柳宗悦 「民藝四十年」
...無論幾多の辛苦(しんく)経営の後とはいいながら...
柳田国男 「海上の道」
...況(いわ)んやこの屍体を取り巻く幾多の情況が...
夢野久作 「暗黒公使」
...幾多の女性の力がある...
吉川英治 「折々の記」
...幾多の唐土(とうど)の妃(ひ)と帝王の例などもお胸をかすめたことであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...後世幾多の考証で...
吉川英治 「私本太平記」
...幾多の迷える雲水が...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索