...そこには必ず幾多の詩形が眠つてゐるのに違ひない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...人間は幾多の矛盾を孕(はら)める動物です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...紅血の幾多の條ぞ湧きあがる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ロンドンの複雑した生活の齎(もたら)す幾多の興味ある問題の検討に...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...天渓君の提供せる幾多の質問は...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...洪範は一篇の中に幾多の異つた材料が混じてゐて...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...古來書法には幾多の變化はあるけれども...
内藤湖南 「北派の書論」
...何一ツ将来に対して予期する力のなくなった心のほどのいたましさは己(おの)が書斎の書棚一ぱいに飾ってある幾多の著作さえ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...この先賢が私の郷邑の自然人事について詠んだ幾多の詩は「春草堂詩鈔」にのせられて残つてゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...世上幾多の尊厳と威儀とはこの湛然(たんぜん)たる可能力の裏面に伏在している...
夏目漱石 「草枕」
...幾多の顔の、幾多の表情のうちで、あるものは必ず人の肺腑(はいふ)に入る...
夏目漱石 「虞美人草」
...身(み)天台(てんだい)の寺にありて親しくこれを見し者は必ずや冬季における幾多の聯想を起すべきなり...
正岡子規 「俳諧大要」
... 飛び入りの力者怪(あや)しき角力(すもう)かな 蕪村俳句に入る事深く自ら俳句を作りて幾多の秀句を為す人...
正岡子規 「俳諧大要」
...幾多の書からの引用文から成っている観のある『教行信証』に引用されている唯一の外典である...
三木清 「親鸞」
...幾多の卓越した文明の事跡は...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...美についての幾多の真理を想いみてくださる日のあることを望んで止まないのです...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...明治の芸界には幾多の名人上手がそろっていて...
山本笑月 「明治世相百話」
...坦々として光り輝いた広場に群った彫像から噴き上る幾多の噴水の壮麗さ...
横光利一 「欧洲紀行」
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