...この本を幾十回も読んだ...
...幾十年もの歳月が過ぎ去った...
...幾十もの人々が彼に賛同した...
...幾十本の木が植えられた公園を散歩した...
...幾十の趣味を持つ人がいる...
...飛行島の甲板、砲塔、格納庫、機関部、操縦室、監視所、弾薬庫、各士官室、無電室、その他ありとあらゆる島内の要所から、この司令塔内へ向かって、幾十万、幾百万の電線が集っているのであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...」と幾十となき古代遺物をさらけ出しては...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...このたびの大戦に当って幾十万の大兵を送って英国の艱難(かんなん)に赴かしむるという誠実の表示を為したのであるから...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...世間には一人で幾十という会社の重役を兼ねて居るのを見受けますが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...温室の手前の方に幾十となく並んでいた...
徳田秋声 「あらくれ」
...目間苦しく回転して行く幾十組かの男女の旋回が...
徳田秋聲 「老苦」
...そして東京市民の幾十パーセントかが立派にギャング化したのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...さういふ日が、幾日も、幾十日も、つづきました...
豊島与志雄 「悪魔の宝」
...幾十圓、或は幾百圓と云ふやうに成るであらう...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...幾十百本とも知れぬ最上級の洋酒がズラリと並べてありますが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...幾十百人の惨苦の夢を結ばせた...
平出修 「逆徒」
...あれから幾十(いくそ)の寂しさ厭苦(つら)さを閲(けみ)した上でわたしは漸々(ようよう)死にました...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...五六十哩もの道程を幾十日がゝりで歩きまはつた村々で...
牧野信一 「湖の夢」
...一時間に幾十百句をものするも善し...
正岡子規 「俳諧大要」
...幾十年の前に去ってしまった青年の輝やかしさをすべて持って居る達を見る毎に押えられないしっとが起った...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...半ば眠りながら幾十たびとなく聞き...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...幾十隊か数も知れない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここに麦の穂を見ぬうちは、尺地も退(ひ)かぬぞ」水を一方に導き、堰(せき)を築き、石ころを退(の)けて、幾十日の後には、やっとそこに、十坪の畑が出来かかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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