...この本を幾十回も読んだ...
...幾十年もの歳月が過ぎ去った...
...幾十もの人々が彼に賛同した...
...幾十本の木が植えられた公園を散歩した...
...幾十の趣味を持つ人がいる...
...大きな鯉が幾十尾とも知れず泳ぎまわっていた...
上村松園 「余齢初旅」
...せっかく何日もかかって出来上った大小幾十個の荷物を...
谷譲次 「踊る地平線」
...幾十かの人家が窮屈そうに軒を並べ合っていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...神武以前幾十代かの事蹟が記してあるとて宣傳する者があり...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...おもへば我も幾十年世は末ながら今もなほ鳩とおなじく飢ゑもせで鳩をながむる春の暮...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...それは幾十年という長い年月をこの山里に生いたった者の淡い誇りでもあり...
中島哀浪 「かき・みかん・かに」
...然れども天下眺望を以て鳴るもの幾十百...
長塚節 「草津行」
...驚くべき健脚を奮つて彼等が山坂を辿る時は丁度沖の波がしらが搖る如くに打ち揃うた幾十の白い爪折笠が高低しつゝずん/\と進んで行くのであらう...
長塚節 「彌彦山」
...幾十万人の怨みと嘆きを後に...
野村胡堂 「悪人の娘」
...縁側の下に幾十とも知れぬ傷を負うて斬り殺され...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幾十人となく倒れている...
久生十蘭 「奥の海」
...月収僅かに幾十円というのが世間に多い...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...不気味と云へば倫敦(ロンドン)の博物館の数室で見た埃及(エヂプト)の木乃伊(みいら)の幾十体の方が何程(どれほど)不気味であつたか知れない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...幾十家やら分らないほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...その活機を見つけるところもない幾十日の昼の御座(ぎょざ)...
吉川英治 「私本太平記」
...幾十合と接戦のおめきはあげつづけているものの...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ただ、この身をお救い賜わるおん方は、上人おひとりこそと思いきわめ、この幾十日、日夜懊悩(おうのう)いたした末、恥をしのんで参ったのです...
吉川英治 「親鸞」
...こういう立て札を幾十となく江戸中へ建てたからであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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