...……婆さんは幾らも居る...
泉鏡花 「悪獣篇」
...私は自分の余命が幾らもなく...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...幾らもおありだからよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...缺點は幾らもある...
長塚節 「教師」
...まだ見殘した土地で見たい所は幾らもあつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...家ごとその子も先方へ持っていったのです」「五万円のうち一万二千円ずつ三人の子につけて渡したのですからあまったのは幾らもありはしません...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...不平を云(い)わすればマダ/\幾らもある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...東北地方では苗代の跡へは稲を作らないで一夏全く遊ばせてあるのが幾らも目につくが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...あと幾らもない命を藥で持たせておくより...
室生犀星 「巷の子」
...溝(みぞ)や小川の泥鰌に眼のないのが幾らもいたそうで...
柳田國男 「日本の伝説」
...しかも方法はなお幾らもある...
柳田国男 「年中行事覚書」
...明治に入ってからでもまだ幾らもある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...こんな例はまだまだ幾らも出てくることと思って注意をしている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「お店(たな)はほかに幾らもあるんだ...
山本周五郎 「へちまの木」
...四「まだ建ててから幾らも経たないな」座敷へ通されるとすぐに...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それでは世に貢献する年月は幾らもないではありませんか」と...
吉川英治 「三国志」
...求めれば世間に代りの幾らもある人物でしかあるまいが」こう教えられてもまだ忠興のあたまには依然として(そうかなあ?)が残されていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...幾らもありける水鳥どもが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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