...……婆さんは幾らも居る...
泉鏡花 「悪獣篇」
...私自身にも欲(ほ)しい物や買いたいものが幾らもあるのを...
近松秋江 「狂乱」
...伯よりも大なる事業を成した人は幾らもある...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...わしも此で幾らも擔いちや出ねえでがすが夜は隨分草臥れます...
長塚節 「教師」
...中には幾らも入つて居ないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こういうものは幾らもあります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...三寸ばかりに切(きっ)た鳥の羽の軸を売る所が幾らもある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...假死と云ふ現象は他に幾らも例のあることである...
松本文三郎 「印度の聖人」
...四 支那の数学の影響日本の数学勃興の時に当たりて支那算書の伝えられたものは幾らもあったであろうが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...この種のものが幾らも見えているのは有力にこれを語るのである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...その中で西洋よりも先鞭を付けたものが幾らもあって...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...幾らも起り得べき空想であって...
柳田国男 「海上の道」
...幾らも見るような社会であった...
柳田國男 「どら猫観察記」
...明治に入ってからでもまだ幾らもある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...面白がった例が幾らもある...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...金を溜めこんでいるうちが幾らもあるというのに...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...求めれば世間に代りの幾らもある人物でしかあるまいが」こう教えられてもまだ忠興のあたまには依然として(そうかなあ?)が残されていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...忍者(にんじゃ)のやしきが幾らもあるで――その伊賀衆たちが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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