...江戸時代にも長崎や下田に残つた綺譚が幾らもあるではないか...
永井壮吉 「冬日の窓」
...瀧の幅は幾らもないがそれでも行きぬけるのには隨分骨が折れる...
長塚節 「松蟲草」
...井戸端へ頭を叩きつけたらどうだ」「それなら井戸端へ血がつく筈ぢやありませんか」「血なんか幾らも出ちや居ないよ」「もう一度調べ直して下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家ごとその子も先方へ持っていったのです」「五万円のうち一万二千円ずつ三人の子につけて渡したのですからあまったのは幾らもありはしません...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...順を云えば又私より以下の者が幾らもあるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その時には東京中に大名屋敷が幾らもあるので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...写本類では諸所の算額を集めて編纂したものが幾らもある...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...実際は定理と称すべきものも幾らも得ているが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...例は幾らも挙げられようが...
柳田国男 「海上の道」
...しかも方法はなお幾らもある...
柳田国男 「年中行事覚書」
...明治に入ってからでもまだ幾らもある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そういう例は幾らもあるし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そうした例は幾らもある...
山本周五郎 「菊千代抄」
...そんじょそこらに幾らもあります...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...幾らも日數が經つてゐなかつた‥‥四彼女は夏の間ぢう根氣よく働いた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...まだ幾らも擧げ得られるが...
吉川英治 「折々の記」
...それだけでございますか」「理由をつければ幾らもある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...幾らもあるまいな」「連れて行っておくんなさい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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