...それには幾らかの誤りもないではありませんが...
石原純 「杉田玄白」
...しかしながら勿論(もちろん)私もこれまで幾らか学校のため力を尽したに違いない...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...他に幾らでも働くべき人はおる...
大隈重信 「女子教育の目的」
...幾らにしてくれるな」「こんながらくたをお譲りいたしたからといつて...
薄田泣菫 「小壺狩」
...洒脱な交際ぶりと諧謔交(おどけまじ)りの口上手と無学者ばかりの美術界に幾らか本を読んでゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...みんな家(うち)のお客様だもの……」タフトの顔には幾らか落胆(がつか)りした色が見えた...
薄田泣菫 「茶話」
...さうしたら幾らか気が晴れるだらうと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...それから幾らも經たぬうちに僕は出征したのである...
長塚節 「開業醫」
...一匹幾らなんです」私は顰(しかめ)ツ顔をして云つた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...幾らあったかは存じませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こういうものは幾らもあります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...幾らも面白い関係を得ている...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...幾千年の昔から幾らの年の未來に渡つてその響を傳へるのであらう? 小さなる人間の肉體や...
水野仙子 「夜の浪」
...その児がよく啼(な)く児でアダコ(子守)が幾らだましても啼(な)き止まぬが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...隠れて出入する隙は幾らでもあった...
山本周五郎 「桑の木物語」
...小銭を幾らかおちづに与えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...ただ幾らか矢代にとって都合のよいことは...
横光利一 「旅愁」
...出來ないものは幾ら何と言つても出來ないんだからつて具合でな...
若山牧水 「一家」
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