...彼は自分の周圍を見して幾つかの反感と嫉妬とを發見したやうな氣がした...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...もっとも今日は幾つかの異なった人種が相集まって国をなしているところがあるが...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...とくに女子召使や若い男で田舎からサザック・アンド・ヴォクソール社の水を受けている家に来て数日のうちにコレラで死亡した幾つかの例に出会った...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...他の病気ついて幾つかの条件の必要なことを知っている...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...さらに幾つかの廊下を折れ曲って...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...幾つかの畳紙を引き出してはそこら辺(へん)へ一杯に並べて解き始めたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...峰は大きく二つに分れてその二つがまた處々深い溪によつて幾つかの峰に分れてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...同語反覆的にそうなのである(だから幾つかの諸階級も二つの対立階級に集約される)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...モーパッサンは晩年の幾つかの短篇に書いている...
豊島与志雄 「憑きもの」
...そして幾つかの布片を作って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...幾つかの型を作って...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...幾つかの腑(ふ)に落ちない點を見出して居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...白玉(はくぎょく)と青玉(せいぎょく)で蓮の花の形にした幾つかの小香炉(こうろ)には蜂蜜(はちみつ)の甘い香を退(の)けた荷葉香(かようこう)が燻(く)べられてある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私達は北京へ行つて幾つかのよい芝居を観る予定が中断されたので...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...強力な文化を持ち塔なす都市を築いたと幾つかの昏い伝説の中で繰り返し描かれる数多くの進歩した有力な諸種族について...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...幾つかの経験と仄めかしによって癒えることのないほど深い傷を負っているのであり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...今度の旅では幾つかの湖と、幾つかの高原と、同じ樣に幾つかの森林と、溪谷と、峰と、澤とを見、且つ越えて來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
...其処には迎いの人も来るべき筈であったのだそうだが――幾つかの手荷物を持て余している...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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