例文・使い方一覧でみる「幾つか」の意味

...またそのうちの幾つかは顔の下半部に雪のように白い毛をはやしており...
魯迅井上紅梅訳「不周山」

...わたしには生きるべき幾つかの別の生活があって... わたしには生きるべき幾つかの別の生活があっての読み方
ソーロー　Henry David Thoreau 神吉三郎訳「森の生活――ウォールデン――」

...もとは墓標であったとおぼしい大きな石が幾つか... もとは墓標であったとおぼしい大きな石が幾つかの読み方
アントン・チェーホフ神西清訳「桜の園」

...泉が幾つか涌いて居つて... 泉が幾つか涌いて居つての読み方
内藤湖南「近畿地方に於ける神社」

...そうして小抽斗（こひきだし）から幾つかの小判の包みを取り出して... そうして小抽斗から幾つかの小判の包みを取り出しての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...女は男よりも幾つか年下という世間のお約束を破らないとたんのうができない...
中里介山「大菩薩峠」

...池田大助十巻外幾つかの捕物小説を書いてしまった... 池田大助十巻外幾つかの捕物小説を書いてしまったの読み方
野村胡堂「銭形平次打明け話」

...床下から幾つかの瓶を見付け... 床下から幾つかの瓶を見付けの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...この謁見室に続く四つの部屋の空間を幾つかに区劃し... この謁見室に続く四つの部屋の空間を幾つかに区劃しの読み方
久生十蘭「魔都」

...私は彼の幾つかの不思議な詩魂に充ちた作品を傑作として認めされ...
牧野信一「創作生活にて」

...だがこの種のものは二川村に始まったのではなく肥前（ひぜん）には同系統のさらに古い幾つかの窯が発見される... だがこの種のものは二川村に始まったのではなく肥前には同系統のさらに古い幾つかの窯が発見されるの読み方
柳宗悦「工藝の道」

...かくしてこれまでこの世に隠れた幾つかの美を... かくしてこれまでこの世に隠れた幾つかの美をの読み方
柳宗悦「民藝四十年」

...北へ渡る雁が幾つか鳴いて過ぎた... 北へ渡る雁が幾つか鳴いて過ぎたの読み方
與謝野寛・與謝野晶子「満蒙遊記」

...追い慕った原大隅、その他、幾つかの槍は、「得たり」と、われがちに、謙信のすがたを臨んで、おどり蒐（かか）る...
吉川英治「上杉謙信」

...まだ幾つかの堂號があつて... まだ幾つかの堂號があつての読み方
吉川英治「折々の記」

...菊女という二十歳（はたち）を幾つか出た年ごろのきれいな義妹が家事の手伝いに来ていた... 菊女という二十歳を幾つか出た年ごろのきれいな義妹が家事の手伝いに来ていたの読み方
吉川英治「黒田如水」

...古くからわび歌われた幾つかの古駅があり... 古くからわび歌われた幾つかの古駅がありの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...先程のものより小型な奇妙に丸められ象られた石鹸石の破片に混じっていた――今回のも五芒星形だが損傷は幾つか先端部が欠けたのみ...
H. P. ラヴクラフト　H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳「狂気の山脈にて」

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