...なんともいえない幽静な趣きでした...
上村松園 「女の話・花の話」
...こういう人気のない幽静な場所が一番気持にピッタリと合っていたのではないかと思われる...
橘外男 「逗子物語」
...一鳥の鳴き声で山がさらに幽静になるという昔の東洋詩人の発見した事が映画家によって新たにもう一度発見され応用されるようになった...
寺田寅彦 「映画芸術」
...幽静(ゆうせい)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...市中繁華の街を離れて稍(やや)幽静なる地区には必(かならず)温泉場なるものがあった...
永井荷風 「上野」
...世田ヶ谷の町中でもまずこの辺が昔のままの郊外らしく思われる最(もっとも)幽静な処であろう...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...周囲の幽静な趣(おもむき)と反照(はんしょう)するためか...
夏目漱石 「門」
...幽静なる境(さかひ)なるべく思はるれど...
森鴎外 「舞姫」
...幽静なる境(さかい)なるべく思わるれど...
森鴎外 「舞姫」
...堂内はゴシツク式建築の大寺院の例に漏れず薄暗い中に現世(げんせ)と掛(かけ)離れた幽静(いうせい)を感ぜしめ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...薄い陰影で刷られた露(あら)はで無い明(あか)りが繁つたアカシヤの樹(こ)蔭にでも居る様な幽静(いうせい)の感を与へた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...仏蘭西(フランス)の風物の明るくして幽静なのとを愛します...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...洛東歌の中山なる清閑寺の幽静を愛でて...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
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