...「まだ陽(ひ)は高いゆえ、そう急いで参らなくともよい」「へい、登りの二里さえ越してしまえば、後は夕月を見てからでも、楽に落合の宿(しゅく)へ入られます」「ウン、山中の幽翠を、鞍に揺られながら、この炎日を忘れて行くのが楽しみじゃ」「そりゃもう、女滝(めだき)の裾あたりへ行くと、夏でも寒いくらいでございます...
吉川英治 「剣難女難」
...一叢(ひとむら)の幽翠(ゆうすい)につつまれて閑寂(かんじゃく)な庫裡(くり)や本堂が見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここには鎌倉時代そのままな谷(やつ)の幽翠(ゆうすい)がしいんと残っていた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...山は医王山(いおうざん)の幽翠(ゆうすい)を背負って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...四方(あたり)は幽翠(ゆうすい)な峰で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...幽翠(ゆうすい)な山の上へつづいている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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