...その廣い庭園と牧場と葡萄畑にとりかこまれた修道院の中で過したのでした……「私はその幽居には八つの時から入つてゐましたが...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...自分の居處と定まつた『巣鴨の幽居』が慕しくなるのです...
石川三四郎 「浪」
...四畳半三間の幽居や小米花(こごめばな)昭和九年四月十四日 蜻蛉会...
高浜虚子 「五百句」
...須磨(すま)の幽居時代に方々から送られた手紙などもあるうちに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幽居先夢竹間」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...岩倉村幽居(いうきよ)の「裏のかくれ戸」は...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...その後の土佐隠棲、京都移住、越中流離、洛南幽居等、生活上の変転はいろいろあつたけれども「人間経」以来の歌境は、なほ今日までつづいてゐるといつてもいい...
吉井勇 「老境なるかな」
...兄高氏の幽居へ近づきかけたことは再々だった...
吉川英治 「私本太平記」
...日蓮上人が氷柱(つらら)の内に幽居した塚原ノ三昧堂(まいどう)などへも...
吉川英治 「私本太平記」
...わが良人(つま)が鎌倉表へ曳かれて長い幽居のうちに...
吉川英治 「私本太平記」
...御幽居(ごゆうきょ)や都の争乱の渦にもお近づきなされますな...
吉川英治 「私本太平記」
...御幽居をお見舞い申しあげて立ちかえりました者ゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
...「訪う人もないこの幽居(ゆうきょ)の御所へ...
吉川英治 「私本太平記」
...花山院の御幽居へ届けろと...
吉川英治 「私本太平記」
...幽居の身となったお蔭であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...二十日あまりの幽居のあいだに中務はしみじみ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただあの中に出てくる阿部麻鳥(あべのあさとり)――崇徳がここに御幽居中の一夜...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その後(ご)人見の卜幽居(ぼくゆうきょ)に集まりのあった時...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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