...彼女の幽婉な表現に感動した...
...その詩人は幽婉な詩を書くことで有名だ...
...彼の深遠なる幽婉さが彼の作品の魅力である...
...幽婉な音楽を聴きながら読書するのが好きだ...
...あの映画には幽婉な雰囲気が漂っていた...
...象徴派の幽婉體を飜するに多少の變格を敢てしたるは...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...幽婉奇聳の新聲、今人胸奧の絃に觸るゝにあらずや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...幽婉奇聳(きしよう)の新声...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...幽婉(いうゑん)な...
薄田泣菫 「茶話」
...その幽婉(ゆうえん)な姿に何か圧倒的なものを仄(ほの)かに感じていたのではあったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...自然の生息(いぶき)そのままの姿態でそれがひとしお都会では幽婉(ゆうえん)に見えるのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...春信の板画の幽婉(ゆうえん)高雅にして詩味に富めるはむしろ科学の閑却に基(もとづ)けるものの如し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...不自然なる姿勢は幽婉の境(さかい)を越えてしばしば神秘となり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余の貧しき詞藻(しそう)は幽婉典雅等...
永井荷風 「江戸芸術論」
...春信が板画の彩色はその幽婉なる画題と同じく...
永井荷風 「江戸芸術論」
...一層幽婉(ゆうえん)になったではないか...
永井荷風 「曇天」
...作品一三二「四重奏曲イ短調」のカペエは幽婉(ゆうえん)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...第一楽章の幽婉(ゆうえん)さと第二楽章の優麗さに続いて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...これほど壮麗幽婉(ゆうえん)な芸術を...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「円舞曲嬰(えい)ハ短調」の幽婉(ゆうえん)さ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...幽婉縹渺(ゆうえんひょうびょう)として底知れぬ観である――不図耳を澄ますと...
牧野信一 「ゼーロン」
...情緒も幽婉ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...翻つて私達はなまじ古典を崇拝し、秩序ある伝統の教養を受け、その画のやうな象形文字の輪廓、若くばその音律の齎らす古蒼、荘厳、或は簡素、幽婉、微趣のかずかずにあまりに深く薫染し過ぎて来た...
室生犀星 「愛の詩集」
便利!手書き漢字入力検索