...いや幼い巫女の後ろ姿はどんなにか私にめずらしく覚えたろう...
芥川龍之介 「日光小品」
...其頃には欧米でもまだ貝塚の研究は幼稚であったのだ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...自分達の幼馴染の噂でもするやうな調子で...
薄田泣菫 「茶話」
...妙子は幼い頃からの癖で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さっき幼稚園い行くいいよったん誰ぞいや」お母さんはおおげさな声でいった...
壺井栄 「赤いステッキ」
...幼い子供をかかえて途方にくれた...
豊島与志雄 「好意」
...幼君の息災を垂れ給え」それは...
直木三十五 「南国太平記」
...自分の思想は斯んな幼稚なものである筈はないのに...
中島敦 「光と風と夢」
...乙鳥音吉はわたしの幼少の時にもチヨンまげをつけた相当の爺いさんに見えたが...
牧野信一 「山峡の凧」
...いずれも蛇を竜の幼稚なものとしたので...
南方熊楠 「十二支考」
...彼の一篇のみはまさしく我が幼き日及び我が見たる人の身の上を筆に上(のぼ)せたるものなるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その時の親たちの感情を幼いながら共にわかちあった彼には無理ないこととして思いやられているのであった...
「海流」
...脇田和筆「幼児」(三)の絵はがき)〕十月九日(一)器用な絵だことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おなじ年頃の幼な子たちとほぼ同じように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幼いころのピクニックなんかの話をしている...
山川方夫 「予感」
...つい戦陣の夢にもみる十一の子の幼い文字ではないか...
吉川英治 「黒田如水」
...信長の幼少から守役(もりやく)の平手中務が...
吉川英治 「新書太閤記」
...だから初めて川村印章店へやられた時みたいな幼さはなかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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