...幸運にも助け出されたのださうです...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...幸運にも宝石が指先(ゆびさき)にかかったのであった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...少年は幸運にもその球形(きゅうけい)の秘密箱を火のそばで焦がしたがために...
海野十三 「少年探偵長」
...幸運にも今までに襤褸(ぼろ)をださずにやってきたのだ...
海野十三 「振動魔」
...幸運にも地底の財宝を探り当てたのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...咎めたことだろう! 幸運にも...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...幸運にも予は盆祭に會せり...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...幸運にも捜索の網を逃れて餘命を完うすることが出来た...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...あなたが幸運にもこの得難き地位につかれましたことを...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...そして幸運にも不運にも驚きはしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その時に、幸運にも、かすかな灯を一つ見附けたので、とにかくそこへたどりついて、救いを求めることにした...
中谷宇吉郎 「ケリイさんのこと」
...もう一人は九州の人で『北越雪譜』の七冊揃(ぞろ)いの大変保存のよい本が幸運にも手に入ったわけである...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...加野は終戦前にサイゴンの憲兵隊へ連れて行かれたまゝだつたし、最後までゐた富岡は、幸運にも、五月の船でゆき子より一足さきに内地へ引揚げて行つた...
林芙美子 「浮雲」
...ここでまた幸運にも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...幸運にも偶然手がかりを掴んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...幸運にも舞台であなたの奥さんを見ましたな」カルデラがちょっと驚いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...岡部定吉は幸運にも死なずに済み...
山本周五郎 「季節のない街」
...幸運にも福太郎は頭の上に小さな裂傷(きず)を受けただけで...
夢野久作 「斜坑」
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