...幸いに印刷術の進歩が文人の頭脳の組織をも一変して...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...幸い臥竜梅を早く思いついたから...
海野十三 「軍用鼠」
...幸い岡田の名刺が入っていたので...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...幸いみんな揃いのものがあったんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そこがまた女将にはもっけの幸いなのさ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...幸いにも血脈中に民衆の血を数滴所有してる人々は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幸い物理学校の前を通り掛(かか)ったら生徒募集の広告が出ていたから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...幸いそれを自分のためとのみ解釈した継子は...
夏目漱石 「明暗」
...幸い野次馬の眼にも触れなかったらしく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幸いにも数分の後に...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...幸いにも一部ならで数部の同書を潰(つぶ)し用いいたので...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし幸いなことに...
柳田国男 「雪国の春」
...明日の運が予に幸いするにまれせぬにまれ此の一月間の貧乏は...
山本周五郎 「青べか日記」
...そうしたいですが」「幸いこの地内に空家がひと棟あります...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...留守中を幸い君の部屋を失礼させて貰っている...
横光利一 「旅愁」
...幸いにも、皇弟陳留王(ちんりゅうおう)こそは、学を好み、聡明におわし、天質玲瓏(れいろう)、まことに天子の器(うつわ)といってよい...
吉川英治 「三国志」
...幸いにも、このことが、呉侯の耳に入るまでには、それから半日以上もひまがかかった...
吉川英治 「三国志」
...そのままだいぶ使ってもいる」「なるほど」「幸い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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