...一年足らずの間に墺軍はナポレオンのために十二万を失ったのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...僅(わず)か二年足らずで折角の事務所を閉鎖するの已(や)むなきに至り...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この事業を僅々十年足らずの月日でやつてのけた...
田山録弥 「西鶴小論」
...それは四十年足らずのむかし...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...私共の外遊前二年足らず私共の為に働いてくれたのでした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...産後引続き一年足らずの間気を揉み通しだったため...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...長いやうでも一年足らずだ...
長塚節 「芋掘り」
...桜田変後の反動期も文久二年春まで二年足らずつづいている...
服部之総 「志士と経済」
...たつた二年足らずではあるが...
牧野信一 「凸面鏡」
...竹越が一年足らずの間...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...一瞬の如くに過ぎ去った四十年足らずの月日を顧みた第一の句は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...わずか一年足らずの間にももう大分心づかれ...
柳田國男 「垣内の話」
...大学生時代からこのころまでの十年足らずの間にも...
柳田国男 「故郷七十年」
...農商務省には二年足らずしかいなかったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...僅か二十年足らずの生れ年のちがいの為に...
柳田国男 「故郷七十年」
...生れて半年足らずの女の児に死なれていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...そうして半年足らずの間T子と同棲していると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...居ることわずか一年足らずで...
吉川英治 「三国志」
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