...彼は年若いが、すでに多くの戦場で流血を経験している...
...一人の年若い雜使婦が寢臺の上に上つて...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...一個(ひとり)年若き佳人にござ候...
泉鏡花 「凱旋祭」
...――あの年若い尼僧は...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...年若い参謀が指し示す刻々の敵機の位置に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...この年若の半之丞を保護してきたつもりなのに...
海野十三 「くろがね天狗」
...年若くして亡くなった詩人増野三良氏のことだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...全身火焔に包まれた年若い娘の火を揉み消そうとして...
橘外男 「生不動」
...「ここに一人の年若き日本紳士あり...
谷譲次 「踊る地平線」
...それは年若き者にあっては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その類型というのは、年若な婦人で、大して背が高くなく、さほど清楚(せいそ)でもなく、しなやかな身体、染めた髪の毛、愛嬌ある顔の上にある、身体不相応に大きな帽子...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...年若い知識階級の者や高慢な小有産階級の者が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...源氏をば一人となりて後に書く紫女年若く我は然らず紫式部が源氏を書き出したのは夫に死に別れた後であるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...年若の者のする事は...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この王も年若くて美男だったから...
南方熊楠 「十二支考」
...瑞仙の三人目の妻沢は寛政七年若くは八年に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何を言うにも年若の甚五郎であるから...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...年若き貴婦人いくたりか乗りたれば...
森鴎外 「文づかひ」
...ただの年若い娘ではなく...
柳田国男 「こども風土記」
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