...彼は年若いが、すでに多くの戦場で流血を経験している...
...二人の年若な侍が...
芥川龍之介 「犬と笛」
...あの御年若な若殿様が...
芥川龍之介 「邪宗門」
...さればとてまた、誰と契(ちぎ)らんと願うにもあらず、ただ、わが身の年若く、美しき事のみなげかれ、徒(いたず)らなる思に身を焦(こが)すなり」と...
芥川龍之介 「るしへる」
...『何分(なにぶん)にも年若(としわか)き娘(むすめ)のこととて恥(はず)かしさが先立(さきだ)ち...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...年若き客人は刃物は嫌ひなるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...忍男が年若ながら何事にも鷹揚な處は生れながらの殿樣であるといふ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...この年若な貴公子はしかつべらしい聖賢の道よりも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...年若い子らにほんの僅かな世襲財産を残しただけで死んでいった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私の眼にそれが何やら年若い彼を蝕(むしば)んでいる薄幸の暗示のように映り...
高見順 「如何なる星の下に」
...年若いひとりの女給が...
太宰治 「逆行」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...彼はまだ年若くて父の声望の御影でさる会社に重要な地位を占めてから...
豊島与志雄 「囚われ」
...いかにも純潔な年若い彼女の心に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだ年若な二人の役人の坐っている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...源氏をば一人となりて後に書く紫女年若く我は然らず紫式部が源氏を書き出したのは夫に死に別れた後であるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...又婦人は年若き男子に文通す可らずと言うが如き...
福沢諭吉 「女大学評論」
...ロシアの結婚年齢が平均寿命すなわち平均死亡年齢よりも一五年若いと仮定すれば――これは妥当な仮定と思われるが――結婚まで生存する比率を見出すためには...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...――年若い詩人の名誉のために...
三好達治 「測量船拾遺」
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