...彼は年若いが、すでに多くの戦場で流血を経験している...
...さればとてまた、誰と契(ちぎ)らんと願うにもあらず、ただ、わが身の年若く、美しき事のみなげかれ、徒(いたず)らなる思に身を焦(こが)すなり」と...
芥川龍之介 「るしへる」
...歳がもう三四年若かつたら三枚目にも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...年若い子らにほんの僅かな世襲財産を残しただけで死んでいった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...突然年若き病人らしい...
関根黙庵 「枯尾花」
...年若き最愛の妻オイリディーツェを失いぬ...
高木敏雄 「比較神話学」
...かれが年若くして志を齎(もたら)して逝(ゆ)いたといふことは...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...パーリス、領主の親族、年若き貴公子...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...しかも年若く 715勇氣に滿てる*アーシオス――悍馬を御するヘクト,ルの母方の叔父...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...白い平素着をつけた年若なお坊さんが...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...それは彼が年若いせいだった...
豊島与志雄 「蘇生」
...細長い年若な顔が一つあって...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...年若な女と看護婦とが...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...空色の服を着た年若い娘が灰色の外套を着た三人の男に手をとられながら...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...概略を述べると今は昔京に年若き男貧しくて世を過すに便なかりしが...
南方熊楠 「十二支考」
...いくらか有益な読書の手引きとなって若い婦人たちがそのより年若い弟妹たちに与えるにたえるものとなることを願っている次第である...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...この群のうちに一人の年若な...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...やや年若き貴夫人足を御覧遊ばせ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...わしは年若じゃが...
吉川英治 「新書太閤記」
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