...彼は年若いが、すでに多くの戦場で流血を経験している...
...且年若より一日も隙(ひま)に暮したる事なき身故...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...年若な省作にはあまりに複雑すぎた位置である...
伊藤左千夫 「春の潮」
...年若いボーイはふるえあがって...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...万年若衆は、役者の世界である...
太宰治 「東京八景」
...目にみえぬ年波が一年一年若さを奪って行くことにも気づくのであった...
徳田秋声 「縮図」
...夫であり愛人である年若い建築美術家と暮している...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...」ぼんやり皆の話を聞いてた年若なお千代は...
豊島与志雄 「阿亀」
...年若い娘のことですから...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...教母が年若くてきれいである時には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...年若い者は、その教育によって、周囲に見聞きする事柄によって、人生の主要な真実に混淆(こんこう)している虚偽と痴愚とのきわめて多くの量を、おのれのうちに吸い込むがゆえに、健全なる人たらんと欲する青年の第一の務めは、すべてを吐き出すことにある...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...下目勝(しためが)ちに物を睥(にら)むような癖のあるその年若い医学士に...
豊島与志雄 「生あらば」
...彼女がまだ極めて年若な頃...
豊島与志雄 「碑文」
...年若い娘は緞子(どんす)の服などを着るものではないと教えてやったに違いない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだ年若いがしかも既に見透かし難いこの精神のうちには何が起こったのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は又十日徒手安坐して之を一年半年若くは一ヶ月後に囘顧してそこに何物がある...
長塚節 「教師」
...年若い無教養の女中ヘンドリキエ・ストッフェルスと同棲して...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...概略を述べると今は昔京に年若き男貧しくて世を過すに便なかりしが...
南方熊楠 「十二支考」
...そうしてこの年若さにふさわしい描写もこの草子の内に欠けてはない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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