...彼は年若いが、すでに多くの戦場で流血を経験している...
...」「成経様は御年若でもあり...
芥川龍之介 「俊寛」
...つれだったという……京千代のお京さんは、もとその小浜屋に芸妓(げいしゃ)の娘分が三人あった、一番の年若で...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...二人よりも年若(としわか)であったろうし...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...私の眼にそれが何やら年若い彼を蝕(むしば)んでいる薄幸の暗示のように映り...
高見順 「如何なる星の下に」
...これより家声を興すべき当主はまだ年若にて官等も卑(ひく)き家にあることもまれなれば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「あの年若なお坊さんの上に祝福がありますように...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...年若い娘のことですから...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...不具に近いこの病身な老人の元気――それからまた年若くて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...年若い女の妖しい声が...
豊島与志雄 「夢の図」
...いかにも純潔な年若い彼女の心に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...年若い青春は皺を持たない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それより千年若くは千五百年も以後のものとしても...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...もしこの国に年若く姿貌(すがたかたち)端正にして智慮に富み...
南方熊楠 「十二支考」
...吾二子年若くて汝等に説かれて心動き...
南方熊楠 「人柱の話」
...安永二年若くは三年に大坂にゐて妻があつたことは明白である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...年若い女どもは、近づくのさえこわがっているのがありありと見てとれたが、その中で女は、さきに立って酌をしてまわっていた...
山川方夫 「菊」
...彼らの住む年若い陸上都市一面に芸術の華が馥郁として咲き誇り...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...私の年若な書生だ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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