...年老いし彼は商人年老いし彼は商人(あきびと)...
石川啄木 「詩」
...年老いたやうにかつちり/\刻むのが淋しく聞えるだけである...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...やはり年老いた入道で...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...竹村君は郷里に年老いた貧しい母を残してある事を想い出したのである...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...なんだか急に年老いたようだし...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...年老いて彼の思想には無関心な母親――彼を愛してばかりいて理解してはいない母親と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は年老いしわ寄ったその冷たい手を取った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...年老いた世界の皺(しわ)を額(ひたい)に有する年少民衆である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...年老いた孤独な人物の絵は...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...これは概して年老いた科学者の考えであって...
中井正一 「調査機関」
...木で造った渡船と年老いた船頭とは現在並びに将来の東京に対して最も尊い骨董(こっとう)の一つである...
永井荷風 「日和下駄」
...角帯に矢立をさした年老いた書生さんは夕暮の小路をうつむきがちにブツブツ小言をいいながら帰っていった...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...失意のうちに年老いてじりじりと夕暮を迎えねばならぬとしたら...
原民喜 「冬日記」
...又いつか年老いることも勝手であるところの...
堀辰雄 「「美しかれ、悲しかれ」」
...私が年老いて心持も頭も疲れた時...
宮本百合子 「悲しめる心」
...年老いたためだろうか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...霍峻は年老いた将の救援軍を大いに笑い...
吉川英治 「三国志」
...年老いたあなたに...
吉川英治 「日本名婦伝」
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