...十年忘れられないというほどにはならなかっただろうに...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...年忘れ老は淋しく笑(え)まひをりうち笑める眉目秀(ひい)でゝマスクかな十二月二十日 大崎会...
高浜虚子 「五百五十句」
...おかげさまにてよい年忘れ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...それより持参の酒肴にて年忘れの宴...
太宰治 「新釈諸国噺」
...あんまり気が沈むから二三杯ひつかける、そして人が懐かしうなつて、街をぶらつき、最後にSのところで夜明け近くまで話した(今夜は商店はたいがい徹夜営業である)、酔うて饒舌つて、年忘れしたが、自分自身をも忘れてしまつた...
種田山頭火 「行乞記」
...緑平老から年忘れの一封を頂戴した...
種田山頭火 「其中日記」
...三日飼われてその恩を三年忘れない犬と反対に...
豊島与志雄 「猫」
...猫は三日飼われてその家を三年忘れないとか...
豊島与志雄 「猫」
...私アお前に昨日越中島の養老院の年忘れに落語(はなし)をやってきておくれとお頼みしたンだよ...
正岡容 「圓太郎馬車」
...すぐ近江様へ年忘れの芝居噺のお座敷にゆくンだ...
正岡容 「圓太郎馬車」
...歌えよ踊れよの年忘れ...
正岡容 「小説 圓朝」
...金太郎武蔵の旦那が御朋輩と年忘れにきておいでなさる...
正岡容 「小説 圓朝」
...年忘れのお見舞いにうかがいました...
正岡容 「小説 圓朝」
...久しぶりで私は年忘れをした満足をしみじみと味わわされた...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...長年忘れていた大掃除をするように...
横光利一 「欧洲紀行」
...吉良邸で年忘れの茶会(さかい)が催された事は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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