...――今様(イマヤウ)のハイカラの名は敬慕するかはせみの君...
石川啄木 「詩」
...彼れ自身の上には夥(おびただ)しい同情と畏敬とが集っているのを知って快心の笑みを洩らしていた...
海野十三 「くろがね天狗」
...しんから敬服されたいものだ...
太宰治 「新ハムレット」
...支那の秀才に対する畏敬(いけい)の気持も含まれていたのではなかろうかとさえ思われる...
太宰治 「惜別」
...春琴の死後佐助がてる女を唯一(ゆいいつ)の話相手とし折に触れては亡(な)き師匠の思い出に耽(ふけ)ったのもそんな関係があるからである後年彼は検校となり今は誰(だれ)にも憚(はば)からずお師匠様と呼ばれ琴台先生と云われる身になったがてる女からは佐助さんと呼ばれるのを喜び敬称を用いるのを許さなかったかつててる女に語って云うのに...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...あたかも彼らはその敬虔な労苦によって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余は彼の獨特(ユニーク)なのに敬服しながら...
夏目漱石 「「土」に就て」
...今少しの同情と尊敬があつて然るべきだと思ふ...
夏目漱石 「「土」に就て」
...三年越と云やあ僕にしちゃ長い方でさあ」敬太郎は罷めるが好かろうとも罷めないが好かろうとも云わなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...原敬は来ないものときめこんで順繰りに焼香をすませた時だった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...番頭の敬太郎は小僧の春吉と一緒に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日頃いっこう尊敬もせず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...国王も彼等を尊敬し...
平林初之輔 「文学方法論」
...吉江氏とはまだ不幸辱知の榮を得ないが武井眞澂畫伯は年來尊敬する高士であるから院主の需に應じて...
藤原咲平 「山岳美觀」
...ムーアは不敬をためらうことがなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...其行きとどいた精神にはいつも敬服している...
室生犀星 「庭をつくる人」
...それに相応した仕方で考える方が一層敬虔である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よい老婆(としより)と敬(うやま)われる幸福を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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