...尊敬と幸福との源として...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...張三李四の前に優越の地歩を占めるのは畢竟自分の中に實現せられたる眞理を敬重するからである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...議論をしたり文章を書いたり読書に親(したし)んだりするとさも働きのない低能者であるかのように軽蔑(けいべつ)されあるいは敬遠される...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...果して某大国はわが帝国に心からなる敬愛を捧げてくれているのであろうか...
海野十三 「東京要塞」
...勝利を得たものの額の月桂冠を御尊敬なすって下さいまし...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...山のぼり会は雨となつたので、たゞの飲み会となつてしまつた、樹、敬、山、そしてちいちやんを加へて四重奏、其中庵はまさに春らんまんだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...萬世の光である東西諸聖賢の共に一致するところ即ち尊きものに對する敬畏を著者は特に皷吹したいのである...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...母がどんなに人々から尊敬されてるかを見て...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さよなら」敬太郎は手紙を畳んで机の抽出(ひきだし)へ入れたなり...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...敬太郎に取っては遥(はる)かに麗(うらら)かであったからである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...宇佐美敬太郎を召し捕ったことは言うまでもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼女の愛敬(あいきょう)のある話をきいたことがある...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...その人を尊敬してゐたのでせう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...敬するに不レ及と令せられし事...
穂積陳重 「法窓夜話」
...東洋の純粋な建築を敬愛せよ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...これをただ神のお社(やしろ)を敬うことだとばかり思って...
柳田国男 「母の手毬歌」
...史上の人物に対して敬畏崇拝の念を生ずる如きは田口君に於ては蓋しなき所也...
山路愛山 「明治文学史」
...この巨犬には犬奉行の配下もみな怖毛(おじけ)をふるって“犬神”ともよんで敬遠していた...
吉川英治 「私本太平記」
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