...私などは年寄りの癖に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...麥藁帽子のかげにゐる年寄りの顏を覗き込み...
千家元麿 「自分は見た」
...自分たちが若い時分には年寄りを大切にして労(いた)わってやったのに...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...……そこの森番が年寄りで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...若いものが年寄りになったり...
夏目漱石 「虞美人草」
...年寄り夫婦を害(あや)めたのでしょう」番頭の仁兵衛(にへえ)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年寄りの喜三郎を馬鹿にしたように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年寄りは、早くその男の子を見たいといつた...
林芙美子 「夜福」
...もっぱら彼の財産に対して好奇心を掻き立てられた年寄り連中はこの界隈から出てゆこうとしなかったし...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...年寄りの腎臓の薬にしていた黒山羊の乳は絞りあげてしまうワ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...年寄りの漁師たちは心配してるだろうな...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...のう――われらのような年寄りは菩提寺のほとりで睡(ねむ)らせるが...
本庄陸男 「石狩川」
...年寄り臭くなつたらう...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...耳の遠い源さんといふ年寄りの馬丁兼男衆がたつたひとり居るだけで...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...私を年寄りだと思って馬鹿にしているのだね...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...今頃は先生食い放題だな」西尾は年寄りの顔から眼を逸らして...
矢田津世子 「茶粥の記」
...年寄りにきいてみればすぐ分るが...
柳田国男 「故郷七十年」
...わたしはこの通りの年寄りですから...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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