...貞元年中のこと、清明(せいめい)の時分、渭南の別荘へ帰って往ったが、ある日、昭応(しょうおう)という処まで往くと陽が暮れてしまった...
田中貢太郎 「崔書生」
...唐の元和年中のことであった...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...蓋し圓一が総の位に登ったのは慶長年中のことだけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...」「え?」「僕は今年(ことし)一年中のことを葬ってしまいたいんだ...
豊島与志雄 「反抗」
...一年中のことを忘れちまうまで飲めばいいんだ...
豊島与志雄 「反抗」
...」「僕は一年中のことを生かしきるまで飲みたいね...
豊島与志雄 「反抗」
...丸公が値上げになったために一般家計が窮迫しはじめたのも昨年中のことです...
宮本百合子 「“生れた権利”をうばうな」
...「寛永年中のこと也(なり)...
柳田国男 「山の人生」
...是が凡(すべ)て形に表われるのは今年中のことだろう...
山本周五郎 「青べか日記」
...二喧嘩沙汰は年中のことだし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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