...今年一年、無病息災で過ごせますように...
...年男はお祝いされるだけではなく、その年一年の運勢をもつ人とされています...
...大ものの貫禄はいまや年一年減少しつつあると考えてもあえて間違いではないであろう...
犬田卯 「瘤」
...鉱毒事件は今年一年やかましくいえば明年はすむという問題ではない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...原料は年一年と払底して次第に山の奥深く入って採集せねばならなくなり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...年一年と工夫に富み...
太宰治 「おしゃれ童子」
...年一年とくらしが苦しく...
太宰治 「喝采」
...ぼやけた思い出が奇妙にも私には年一年と愈々(いよいよ)はっきりして参るような気がするのでございます...
太宰治 「葉」
...ことに、幸いであったのは、その小林秀三氏の日記が、中学生時代のものと、小学校教師時代と、死ぬ年一年と、こうまとまってO君の手もとにあったことであった...
田山花袋 「『田舎教師』について」
...「これで来年一年の七曜が出るんですな...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...年一年と何(ど)の年を考え出して見ても楽しい筈であった其の秋の楽しかったことがない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...色彩に対する感じ――食物の味さえ年一年荒れた舌に失われて行くようであった...
徳田秋声 「黴」
...これから先の一年一年は自分の身にいかなる新しい苦痛を授けるのであろう...
永井荷風 「すみだ川」
...半年一年と年を経るに従ひ...
永井荷風 「来訪者」
...息を抜いては一年一年に落着いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...契約を一年一年更新していくことになる...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...この人の今後の年一年は特異な話術世界への開拓があり...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...一年一年と薄らいで遂(つい)に消え去ってしもうた...
正岡子規 「病牀苦語」
...後年一年に一度ぐらいは姫路の方へも訪れている...
柳田国男 「故郷七十年」
...年一年とあまりに多く地上を眺めては溜息するやうになる...
吉田絃二郎 「八月の星座」
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