...もう今年の初めごろから...
近松秋江 「黒髪」
...しかし年の初め、例えば四、五月頃に七、八月の気候を予察して年の豊凶を卜(ぼく)し、そうしてあらかじめこれに備えることには十分な可能性がある...
寺田寅彦 「新春偶語」
...今年の初めにかけて...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...私がこの本を初めて知つたのは大正十四年の暮であつたかその翌年の初めであつたか...
中原中也 「宮沢賢治全集」
...――大正四年の初め頃だつたか終頃であつたか兎も角寒い朝...
中原中也 「我が詩観」
......
野口雨情 「朝おき雀」
...紀元後六百年の初めで...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...一九三〇年の初めローマ法王を先頭にして...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...年の初めの縁起も忘れて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昭和三年の初めての春は楽しかった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...年の初めに慶福を祝つた聯字の黄や紅の紙が戸毎に貼られてゐるのを見て...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...わけて尊氏などは、自分の画策と、事の結果とが、「こうも、思いのほかに、変ってくるものか」と、その年の初めに、その一年の未来さえ、分らない気がしたであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...それは彼が、いまや天下に為(な)さん抱懐(ほうかい)の緒(しょ)を布(の)ぶるに当って、この年の初めを、まさに重大な岐機(きき)と見、(――外よりは、内に敗れぬ備え)を、まず一族の武蔵守にそれとなく嘱(しょく)しているものと思われる...
吉川英治 「新書太閤記」
...一五一八年の初め...
和辻哲郎 「鎖国」
...翌一五五五年の初めには...
和辻哲郎 「鎖国」
...一五六八年の初めに...
和辻哲郎 「鎖国」
...一五七二年の初めには...
和辻哲郎 「鎖国」
...大正三年の初めに教授になつたのである...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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